陳情の先を行く部屋

基本的に二次創作を公開しているブログです。楽しく読んでいただければ幸いです。

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三話



 今世紀最大のピンチと言っても過言ではない。ベッドから足をぶら下げてみる視線の先には看護師が尿瓶を持っているのが見える。男の尿瓶は漫画とかで見たことがある。ガラスの瓶に股間のアレを入れるような、そんな形だった。女性用の尿瓶は瓶の入り口が股間につけるようになっていて、肌を刺激しないようにゴムっぽい素材がついている。つまりここで何が問題であるかというと。

 童貞。

 女性器露出。

 それを看護師にみられる。

 動けないからおしっこ以外は全部看護師任せ。

 少しばかりこれ難易度高すぎやしませんかね? 等と考えている合間に、尿瓶を握った看護師が近づいてくる。足の前で膝を折ると、

「足は動きますか?」

 本格的に困る。体を確認した、と言っても実際に直に触ったのは胸だけだ。あのときのぞくぞく感を覆いだすとちょっと恥ずかしくなるが、アレがいわば敏感な女の子の体というやつだろうか。いや、そんな問題は今の所忘れよう。下の逸物がないことは目で見て確認したが、直接女性器を確かめたわけではない。なんだか肌触りのいいちょっと高そうなパンティがあって確認したのだ。

 つまりエロ動画とかアダルト雑誌とか、そういうのを抜けば、生で見るのは初めて。しかも何をトチ狂ったのか自分の体として見るのが初めてとなっている。なんだこれ。絶対何かがおかしい。

「それではまずはパンツの方を下しますね」

 来ちゃったぁ―――!

 此方が悩んでいる間に看護師は慣れた様子で手を病人服の下から入れて、パンティに手をかけるとそれを片手で体を軽く支えながらもう片手で抜く。何にも守られることのなくなった尻からはベッドシーツの柔らかさを感じる。

「それでは足を開けますね」

 そう言って、看護師が体をベッドの端ギリギリまで引っ張ると、そのまま両足を手を使って開けられる。足を広げたことで膝まで届く病人服が一瞬だけ浮かび、そして股間を隠す。尿瓶を片手に、もう片手を股間を隠している病人服の裾に伸ばしてくる。その様子を覚悟―――は決められないが、ものすごくドキドキした様子で見る。今、この瞬間、このおっきな胸を心臓がどくんどくんと鳴っているのが解る。

 そして裾を看護師がめくる。

 まず見えたのは軽い茂みだった。浅い茂みで、その色が髪と同じ金色なのが解る。その下にある女性器のワレメ、まだ貫通されたことのないそれはぴったり閉じている。初めて見る女性器に何やら軽い感動を覚えるが、同時にそれが自分自身の体となるとなんだか若干悲しみがわいてくる。どうして自分の体でこんなにも興奮しなきゃいけないのか。いや。これは自分の体ではなくマルグリットという美少女の体だ。そう思うとなんだかやっぱり興奮してくる。なるほど。変態じゃねーの俺。

「はい、つけますねー」

 何度もやったことがあるのか、あっさりと尿瓶を股間部につけると、

「いつでもいいですよ」

 ……その笑顔が、凄い辛いです。

 とは言え、尿意を我慢するのもよくない。特にこんな、植物状態から目覚めた体となるとなおさらだ。だが逸物があった時とは下半身の感覚も上半身の感覚も全く違う。

「え、えと」

 そこで重大な事に気づく―――どうやっておしっこするんだこれ?

 男と女の体の構造はもちろん違う。見てわかることはある程度模倣すれば解る。だが、こういう体の機能的な事になると、やはり問題になる。中々はじめないのか心配になってきた看護師が視線を上げてくるが、

「……あら、もしかしてそこまで忘れちゃいました?」

「……」

 頷く事を返答とした。絶対に顔が今赤いはず。

「もっと酷いケースの記憶喪失では幼児そのものまで戻るってケースがありますからね。記憶が穴だらけなのは仕方がありませんよ」

 笑って許してくれる看護師さんかなりありがたい。尿瓶を少しだけ離すと、女性器、ワレメの一角を指さす。

「ここに、尿道ってのがあるんです。おしっこの出るところですね」

 知ってました。エロ本見て知ってました。

「そこをちょこちょこ、ってやれば出てきますよ。久しぶりで体の感覚が鈍いんでしょう。感覚さえつかめれば次回からは普通にできるはずですよ」

 高難易度ミッションキタァ―――!

 いきなり尿道をちくちくいじれと申すか。なんて無茶を要求してくれるのだろう。目の前にいるのは二十歳の少女かもしれないが、その中身は正真正銘二十歳の青年なんだ。本当に勘弁してほしい。とはいえ、このまま漏らしてしまうように出すのと比べれば―――!!

 もう男性としては捨ててはいけないものを色々と投げ捨てている気がする。

 だがこんな所で止まることができるはずもない。女は度胸とも言う。いや、俺中身だけでも男だし。

 意を決して、今度こそ手をワレメに伸ばす。ぴっちりと閉じているワレメの内側に隠れる尿道、片手でワレメを開けて、もう片手で尿道を触れようと、指先でつついてみる。

「ん、んぁ、っは、ん……」

 尿道を軽くつついてみるたびに下半身にジーントした感覚が来て、何かが湧き上がってくる気分になる。思わず声が口から洩れる。タイミングを見計らってか尿瓶を看護師が近づけた瞬間に、

「ん……」

 我慢していたおしっこが出る。

 中々に爽快なのと、

 同時に人間としては失ってはいけないものを多く失った気がする……。
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| 短編 | 18:58 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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