陳情の先を行く部屋

基本的に二次創作を公開しているブログです。楽しく読んでいただければ幸いです。

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黄金 ―――メフィストフェレス

推奨BGM:Dies irae "Mephistopheles"


 殺意。

 それは底なしの殺意。

 殺す。

 死ね。

 散れ。

 消えろ。


 体の内に潜む魔女の力を引き出し、それを放つのではなく―――織り交ぜる。刃を必殺の武器とするべく、すべての力と殺意をたった一度の斬撃に込める。

『アス、私、怖い……!』

 恐怖をこの魔女は覚えた。生まれて初めての恐怖を理解した。あぁ、怖いだろう。怖いだろうよ。目の前のこいつは死だ。死そのものだ。触れたら全員死ぬのさ。死にたくなかったら殺すしかない。だから殺す。殺すんだよ。殺される前に殺してやるんだよ。それ以外に逃れる術を知らないんだ。お前の力を使うのは吐き気がするほどに嫌だけど―――こんな人外に殺されてやるほど俺は安くなったつもりはない。

 だから、覚えたばかりの、妙に馴染む斬首の呪いをのせて刃を振るう。

 一撃必殺。後先のことを考えずに放つ一撃は相手に回避されることも、防御することも考慮に入れない、攻撃だけの一撃。それは彼我の位階の差を無視して斬首することが可能な一撃。それは斬首に特化された特性。そして攻撃だけに集中した一撃だからこそ可能である斬撃は実戦で使えば当たることのない悪手だ。

 しかし、この一撃をラインハルトは避けない。

 そして、宣言したとおりに、

「……くっ」

『アス!』

 ラインハルトは刃を受けた。無抵抗のままに。避けるそぶりも防ぐそぶりも見せずに。それは狂気としか言い様のない蛮行であり、同時にラインハルトの自分の実力に対する圧倒的自信を表していた。ラインハルトは文字通り次元が違う。それこそまだマキナが可愛く見えるほどに。ラインハルトを見ればマキナがまだまだ人間に思えてしまう。それほどにまでラインハルトは人間という概念から逸脱している。

 全くの無意味。

 絶望しかない状況で。

「は、ははは」

 ラインハルトは笑っていた。

「ははははははは―――ははははははははははははははは!」

 喜悦に顔を歪ませ、大声で笑う。それは新しいおもちゃを見つけたような子供の顔だった。まるで待っていたと言わんばかりの笑い声とともに、

 ラインハルトが立ち上がる。

「っがぁあっ」

 それだけで吹き飛ばされる。

 室内の家具がラインハルトの立ち上がった衝撃に耐え切れず吹き飛び、壊れる。喜びを露わにするラインハルトは抑えようのない威圧感を溢れさせていた。間違いなくラインハルトは加減している。本気であればそれこそはじまりの街規模の街であれば片手で滅ぼせるだけの神威を持っているだろう。だが本気が出せないのか出さないのか、ラインハルトは部屋を崩壊させる程度の神威しか漏らしていない。

 それに対し、

「……く、っかはぁ」

 全身の痛みを抑え込む。

 立ち上がる。たったそれだけの動作でラインハルトより放たれた衝撃は全身を貫いて激痛を生み出す。ゲームの保護コードに守られるということはお互いに意味がない。破ろうと思えば破れる。だがラインハルトは守っていた。ボスクラスモンスターが出す必殺の一撃レベルの衝撃を簡単な動作で生み出し、なおかつライフへの干渉をしていない。

 結果として残るのは痛みだけだ。

「嬉しいぞシャヘル。卿が敵として向かってきてくれるのは実に好ましい。あぁ、愛おしくすら感じるぞ。私は私であるが故に全ての者が私との戦いを忌避するのだ。嘆かわしかろう? 私はこうやって愛でたいのに。―――我が愛は破壊の慕情。愛でるために壊そう。私は総てを愛している。あぁ、そうだ。このままただ戦うのもつまらないだろう? 今の私では全力を出すことは叶わない。故にそれをハンデとして、私が勝利したら卿を黒円卓へ招こう」
と。

 さらっと恐ろしいことを言ってのける黄金。無茶苦茶だ。こいつはやはり、生まれた事が間違いだ。バラバラに引き裂かれそうな痛みを精神力で抑え込み相対する。立ち上がり両手持ちで刃を構える。

「てめぇは生まれた事が間違いなんだよ! 消えろハイドリヒ……!」

 再び乾坤一擲。全身全霊の斬撃をラインハルトへ向けて放つ。しかし黄金の輝きは欠片も陰りはしない。むしろ攻撃を受け、どんなに微小ながらも自身に反抗する者がいる。その事実に嬉々と輝きを強くする。

「よく言ってくれた。これは開戦の返礼だ。少々撫でる。見事耐えて見せろ」

 とたん悪寒が全身を襲う。

 本能的に回避が不可能だと悟る。避けようとした瞬間殺されると。だから考えるよりも早く、持っている装備で一番固いもの、手に入れたばかりの鞘を反射的に前に出しながら後ろへ跳ぶ。防御以外の行動をとれば確実に落とされる事をはっきり認識していた。

 振るわれる黄金の拳撃。

 それこそラインハルトからすれば”撫でる”といったレベルの攻撃だろう。いや、攻撃とすら呼べない。得物を取り出すどころか神秘引き出す事すらしていない。だからこれは正しく”撫でて”いるのだろう。だがそれは音よりも早く繰り出される。

「っがあああああああああ!」

 人外へ踏み出した体でさえ、悲鳴を上げるほどの激痛が走る。

 一撃で体は吹き飛び、入ってきた扉を突き破りながら礼拝堂の床に一回衝突する。そこで威力が止まることもなく、礼拝堂のベンチを割りながら吹き飛ぶ体は礼拝堂の扉も突き破り、外の大地にワンバウンドしてから何者かに受け止められるように動きを停止する。肺から吐き出された空気を必死に集めなおしながら視線を上に向ける。

「ハイドリヒと戦う道を選んだか、必然だな。今のお前では受け入れられないだろう」

 マキナだった。敵が増えた事よりも、この男に助けられたという事実が心に重く残る。

「放せよ」

 マキナを振りほどき、立ち上がる。先ほどの一撃で完全に折れた鞘はもう使い物にならない。ラインハルトの一撃から身を守ってくれただけでも十分立派だ。残骸となった鞘を捨て、大太刀を両手持ちで構える。これは通じないということは既に発覚している。だからといって何もせずに破滅するのを待つほど潔い性格ではない。

「今の貴様では倒せない」

 それは不動の鋼鉄のように立つマキナの声だった。

「どう足掻こうが貴様とハイドリヒの実力差は埋まらない」

 んな事は言われなくても知ってんだよ……!

 ラインハルト・ハイドリヒという存在はいわば人間として、生物としてバグの塊だ。どこまでも人間としては破綻しているようにしか見えない。できるならば一生会いたくなかった部類の生物だ。

「活動位階でしかない貴様では流出へと至ったハイドリヒを傷つけることは不可能だ」

 それは確定した事実。脳の中に四つの位階の情報が浮かび上がる。

 活動―――形成―――創造―――流出。その四つの位階を進むごとに生物としてまた別次元のステージに立つことができる。ラインハルトは人という種を超越し、流出の域に達している。たとえ本気を出せずとも、ラインハルトは存在しているだけで周囲を自分の色に染め上げる。

 つまり黒円卓とはラインハルトの色に染められた人間達なのかもしれない。

「建設的な意見ありがとうよ……!」

 つまり勝率はゼロだということが判明しただけだ。今、この場には絶望しか存在しない。敗北は戦う前から既に決定していたのだ。この段階で勝利することは不可能だ。その事実を捻じ曲げることは無理なのだ。

「―――だからこそ同じものをぶつけろ」

 マキナの口からその言葉が聞こえたとき、一瞬だけ思考を停止させてしまった。

 今、こいつは何て言った?

「貴様ではどう足掻いてもハイドリヒは倒せん。だが一矢報いる程度ならできるだろう。貴様も男なのだろう。このまま敗北し、従うのが嫌なのであれば男の矜持というものを見せてみろ」

 そう伝えて、マキナは背を向けて去ろうとする。あるいは、それこそが先の暴力に対するマキナ流の謝罪のつもりだったのかもしれない。手伝ってくれれば万に一つの確率で勝てるような気もするが、

「ッオオ!」

 体を横へ跳ぶのと同時に黄金の風が吹き抜ける。ただの軽い拳撃が暴風となって大地をえぐり、背後の壁を砕く。横へ飛ぶのと同時に刃を振るい斬首の刃を十数撃繰り出す。不可視のそれは第六感に長けた人間にこそ見えず、そして触れられない死の刃であるが、ラインハルトはそれを空で受け止めながらも傷ついた様子を見せない。

「私との逢瀬の間にそう浮気して欲しくないものだな」

「てめぇ何かとデートするかよホモ野郎」

 軽口を叩き返すが状況は絶望そのものだ。通じる攻撃手段がない。マキナが言ったように、俺ではラインハルトを倒すことは不可能だ。それは嫌というほどに理解できてしまう。だからこそ、ここでの選択が重要なのだが―――

『―――だからこそ同じものをぶつけろ』

 マキナの言葉を思い出す。

「考え事かね? 意外と余裕を見せるのだな」

 黄金の獣の拳が振るわれる。反応し遅れたのは刹那の出来事。しかし、この黄金に対峙することにおいて刹那も遅れるということは致命的な隙を曝していることにしかならない。

「ぐおおおおおお!」

 完璧なボディーブローが決まり体が浮かび上がり―――殴り飛ばされる。歯を食いしばり攻撃に耐える。一撃を食らう度に体の奥深く、自分を形作っている何かがえぐられ、削られ、そして再生を繰り返しているのが解る。この瞬間、俺はラインハルトという圧倒的強者に対峙する事によって全身、その中身を急速に書き換えられている。組み替えられている。もっと戦いやすいように、もっと力を引き出す異様に。

 蛇が脱皮し、成長するかのように。

「ま、け、る、かよぉ!」

 打ち上げられた体を空中で整え、そのまま近くの屋根に着地し―――背を向ける。

「ほう?」

 勝てないからといって逃げるわけでもない。ラインハルトも俺が逃げ出すとは思っていないだろう。

「狩りとは中々良い趣向ではあるな」

 背後から追ってくる黄金をいったん脳から追い出す。それよりも別のことを考える、マキナの言葉だ。あの男は同じものをぶつけろと言った。つまりは、つまりは、同じ流出位階の存在。そして俺はその存在を知っている。いや、正確には持っているのだろう。

 魂だけで流出へと至った存在を。

「……っ」

 唇を噛み、拳を強く握る。

 解っている。解っているのだ。頼るしかないことを。ここで魔女に頼らなければ俺は一矢報いることもなく黄金に敗北する。それは到底許せない。俺の、男としての矜持が泣く。敗北しないためにも、

「おい」

 語りかける。

「聞こえているのか」

 自分の内側に、住まう、魔女に。

『アス……』

 いた。

「協力しろ。アレに一矢報いるぞ」

 なるべく感情を見せないように語りかける。なるべく憎悪で語りかけないように話す。が、

『怖い……怖いよ。何であの人はあんな風なの……?』

 何でって、そりゃあ―――

「―――そう生まれて気づいちゃったからだろ」

 生まれた事自体は問題なかったのだろう。だがたぶん、問題は気づいてしまったことにある。どこかで、誰かがラインハルトに気づかせてしまった。破壊こそが愛であると。彼は全てを愛していると。そしてそんな余計なことをしそうなのは一人しかいない。が、それを今更考えていても意味はない。

「いいから黙って協力しろ。俺はこのまま負けたくないんだよ」

 屋根から屋根へと飛び移りつつ逃走しながら魔女へと語りかける。時折ラインハルト目掛けて斬撃を放つが、意に反さずラインハルトは突き進んでくる。それこそ死神のように。

 追いつこうと思えば一瞬で届くだろうに。

「お前しかいねぇんだよ! 力を貸せ!」

『でも、アス、私……あの人が、凄く怖いの……』

 今更こいつは何を……!

「卿は少々レディーの扱いがなっていないな」

 ラインハルトが一瞬で追いついた。あぁ、やっぱり。そんな感想と共に至近距離からラインハルトの拳が振るわれる。耐えることも避けることもできずに体が吹き飛ぶ。

「ごっ、っが―――」

 常識的に考えて意識を失うほどの激痛が全身を襲う。それでも意識を失わなかったのは痛みが意識を覚醒させていたから。痛みが眠ることを許さなかったから。だからこそ吹き飛ばされ、はじまりの街の街路を塵のように吹き飛ばされ、何度も跳ねながら転がりながらも意識を保っていられた。

「げほっ、げほっ、げほつ」

「おい、何か飛んできたぞ」

「お、おい」

「≪血色の赤(ブラッド・レッド)≫の……」

「あぁ、オレンジ狩りのサイアスだぞアイツ……」

「ク、ソ……」

 はじまりの街の中央の方へ殴り飛ばされた。さすがに戦いを見られるのはまずい。激痛を訴える体を無視して立ち上がり、一息で再び屋根の上へ逃げる。だが一瞬でラインハルトは届き、

「卿はレディーの心を知るべきだ。そしてそこのレディーもまた、少々学習すべき事があるようだな」

 殴り飛ばす。前よりも強く殴り飛ばされたのは確実にこっちの内的成長を見越しての事だろう。慣れつつある激痛に襲われながら、また数百メートル単位で吹き飛ばされる。痛みで手足の感覚が段々消えてゆく。が、それでも絶対意識と得物だけは手放さない。

「っがっはぁっ」

 数百メートルの飛行の結果、壁に叩きつけられて体が跳ね上がる。それを見越したかのように、

「卿らに穴を開けるとしよう。卿らは互いをもっと知るべきだ」

 構えたまま、ラインハルトがそれを口にする。

「―――Yetzirah」

 言葉と共にラインハルトから暴威が溢れ出す。それは間違いなく意志の弱い人間であれば魂を打ち砕くほどに圧倒的な存在感だった。吹き飛ばされ、はじまりの街の外れにいるとはいえその威圧感は容赦なく命を奪う。対峙するだけでも資格が必要なその聖槍は、黄金の獣にのみ許された必殺の得物だった。

「聖約・運命の神槍(ロンギヌスランゼ・テスタメント)―――」

 本来の力、その千分の一も発揮しない聖槍の圧迫感は弱い。が、それでもこちらの動きを完全に封じるには十分に過ぎる。それをラインハルトは振り上げ、

「この出会いに祝福を―――」

 放たれた聖槍の一撃は俺と魔女を同時に貫通した。

 胸を貫き聖槍が背後に抜けるのが理解できる。同時に、その一撃で自分と魔女の間にあった壁、それに大きな穴ができるのも。その穴を通して、俺の感情、記憶、想い、痛み、そのすべてが共有されていき、同時にマルグリットの全てでこちらの穴が塞がれていく。それは魔女と自分の間にできた穴、通り道。二人にしかありえない共有路。

 流れる。流れ込んで行く。嫌でも理解してしまう。マルグリット・ブルイユという名の少女の存在を認識してしまう。知りたくなかったのに。知ってしまったら終わってしまうから。今まで拒絶していたのに。なぜだ。ひどい。なぜ俺にこんなことをする。

『痛い、心が痛いよ……アス、こんなに苦しかったの』

 それは俺の重荷なんだ。

『何で私を頼ってくれないの? こんなに辛すぎるよ。かわいそうだよ……』

 俺が背負わなきゃいけない罪なんだ。お前が口を出すな。お前にだけは言われたくないんだ。

『ごめんなさい、ごめんなさい、アス……ごめんなさい……』

 謝るな。謝られてももう死んだ人間は帰ってこないんだ。あぁ、そうだ。これは八つ当たりなんだよ。ほかにやり方を知らないんだ。馬鹿だからお前やカール、ラインハルトに当たらなきゃ気が済まないし他にどうすればいいのか解らないんだ。

『お願いアス、泣かないで。もう泣かないで』

 泣く? 俺が? 冗談を言うな。あの日から俺は一度も泣いてなんかいない。流す涙はあの日に流しきった。たとえ涙が流れるとして、それは―――血の涙だ。

『アスの心痛いよ。ずっと泣いてるよ。失ったものを返してほしくて泣いてるよ』

 失ったものは帰ってこない。死人は帰ってこない。あたりまえだけど、みんな幻想する。親しい人間が死んだら帰ってきてほしいと。だがそれは幻想だ。叶うはずはないし、叶うべきでもない。死んだ人間は死んでおしまいなんだ。どんなに帰ってきてほしくても帰ってきてはいけない。だからこそ、俺たちは美しいんだ。

 そこに必ず滅びが待ってるから。

 だからこそその刹那に俺たちは輝けるんだ。

『勝とうよ。私、アスの為なら何でもするよ……だから、お願い。お願いだからその心を抱きしめさせて。こんなのってないよ』

 言ったな。魔女が。なら―――アイツに一矢報いるぞ。

『うん。任せて』

「―――ほう?」

 聖槍が貫いた痛みに耐え―――両目を開く。激痛をこの瞬間だけすべて殺す。刃を全力で握る。マキナは言っていた。俺がラインハルトに勝てないのは同じ存在ではないから。違う次元の存在では違う次元には届かないから。だから、同じ次元の存在を当てる必要がある。

 だから、魔女の魂を刃に通す。

 圧倒的魂の質の前に魔剣であるはずの≪羅刹≫が耐えられずに悲鳴を上げる。このまま数秒も放置すれば砕けて修復不能になるだろう。ここしばらく、むちゃな使い方が続いているが―――命を預けるのに迷いはない。

 思い出すイメージは無拍子の一撃。

 練武の極致にて習得のできる究極の攻撃。それは武における究極の奥義。一度、いや、二度は見ている。手加減されて、目で追いつけるレベルでだが、今思えばそれもまたこちらを思ってくれていたのかもしれない。その完全な再現は今は無理だろう。が、

 ―――この刹那に全てを込めろ。

「おおおおおおおおおお―――!!!」

「ふ」

 踏み込みと同時に魔女の魂が籠った一撃は黄金に達した。無拍子というには遅すぎて、そして一拍子というには若干早い。見様見真似で放たれた無拍子の一撃はラインハルトの首に届き―――その首に少しだけ食い込む事で終わりを迎える。

 あぁ、クソ。

『アス、ごめん、私が弱いから―――』

 届かない。

 どんなに武器がよくとも、使い手の格が伴っていなければ意味がない。そのことに改めて気づかされる。

 そして、最後の力を振り絞った結果、体が耐え切れずに意識と共に落ちて行く。

「ふ、ははは、―――はははははははは! 大義であったシャヘル! まさに見事! 私に一撃を通す者は久方ぶりだ! ようこそ黒円卓へ! 私は卿を歓迎しよう!」

 喜ぶラインハルトの前で崩れ落ちながらも、何とか中指を立てて、

「シャヘル……じゃねぇ、サイアス……だ、クソが……死ね」

 そして意識を失う。
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| 断頭の剣鬼 | 09:04 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

閣下が無双過ぎてヤバイ超ヤバイ(笑)
コレ何て無理ゲー(爆)

そして女神は今日も至高。
あと、どうでも……よくないけど、金髪■■とコメントしようとするとブロックされるような 

| 女神は至高、金髪少女は至宝 | 2012/07/30 10:30 | URL | ≫ EDIT

黄金閣下無双!
でもここまでいくと移転前のように攻略に関わらせるのはムリじゃね。
関わらせると、どう考えても聖槍十三騎士団黒円卓無双としか考えられない。茅場終了のお知らせ。無理どう考えてもこいつら倒せない。
シャヘルって最近どこかで聞いたと思ってたら“覚の嘨吟”ですか。どっちも神ですし。
やっぱり移転後の妖怪閣下は移転前と違ってDies iraeと神咒神威神楽の知識持ってないですよね。この違いがこれからどう物語に関わってくるか楽しみにしています。

| ash | 2012/07/30 19:40 | URL | ≫ EDIT

☆閣☆下☆無☆双☆

この小説でギャグのない本気閣下を見るのも久しいな(笑)
しかしこれだけ強いのに攻略組内で知名度低いんですよね……黒円卓……

| 裸エプロン閣下 | 2012/07/30 20:48 | URL |

閣下ハンパねぇ…!
エプロンは一体どこに消えた!?

しかし、アスの落ち着いた頃の印象が強くて荒れ過ぎって感じがすごい、もう、ね……すごいっすね。

| ろくぞー | 2012/07/30 21:31 | URL |















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