陳情の先を行く部屋

基本的に二次創作を公開しているブログです。楽しく読んでいただければ幸いです。

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EXTRA-46

 五回戦一日目はユリウスとアサシンの襲撃、そして倒れるセイバーによって幕を閉じた。

 二日目はセイバーの再生、そしてユリウスとアサシンの襲撃二回目、それにセイバーの宝具スキル完全開帳だった。

 それに続く三日目は何もなかった。最初の位置に血がまるで嘘のように静かだった。レオの姿さえ見つからず、ユリウスもアサシンもノーアクションだった。ただただアリーナ一回層でトリガーを見つけて経験値稼ぎする、そんな一日で終了した。そんな日が終了して、五回戦四日目。端末が音を奈良市、トリガーの生成と新たなアリーナの解放を告げるのを一旦無視しながら、マイルームの中央大部屋、明広一緒に使っている共同部屋にこのセイバー陣営全員で集まる。

 部屋の中央にはテーブルが存在し、その上には大河からもらった花瓶と花が活けてある。日によって内容を変えてあるらしく、本日の華は白百合となっている。そしてそのテーブルの周りに置いてある椅子に各々が座り、端末を握ったり、ホロウィンドウを表示したりと、己のすべきことを成している。


「さて―――」

 凛がホロウィンドウから視線を持ち上げると口を開く。彼女は元気よく言ってくる。

「そろそろ話を始めましょうか?」

 こんこん、と明広がテーブルを叩く。

「じゃあ議長、本日のディスカッション内容について」

「はい」

 ラニもだいぶノリが良くなったなぁ、等と思いつつメガネの位置を直すラニを眺める。ホロウィンドウを幾つか表示させ、此方へと向けてくる。そこには色々と情報が記されているが、やはりそこで注目しすべきなのは相手のサーヴァント、アサシンの写真と、そして考案されているいくつかの名だ。だがどれも曖昧だ、断定できるものではない。

「とりあえず当面の問題は敵アサシンの真名特定と透明化能力の破壊です。その容貌か相手が中華系の英霊だという事が解ります。えぇ、素晴らしいですね中華系の英霊。実に強いサーヴァントだと思います」

「自分のサーヴァントが呂布だったからってそこ、私情をいれない。それよりもケルトよケルト」

「お前ら二人とも頭はたくぞ―――どう考えても黙示録だろ」

「黙示録は引っ込んでろ」

 予め用意していたハリセンで横に座っていた明広の頭を叩き、脱線していた話題を戻させる。ラニが再び話を再開させる。

「透明化と中華系というとそれなりに英霊が限定されてきます。これにあと一つ情報を付け足せば何とか真名を割り出す事も可能だと思います。が、それよりも現状脅威なのはあの透明化能力です。話によれば二回戦の時に同じような能力のサーヴァントを破ったとの事ですが」

 此方へと視線が向けられる。二回戦……アーチャー、ロビン・フッドの事だ。じゃれは顔の無い王という宝具を所持していた。それを使用してロビン・フッドは透明化し、此方の攻撃を回避してトラップを設置していた。幸いあの英霊は正面から堂々と戦うタイプの英霊ではなく、透明化能力も暗殺向けの能力だった。アーチャーは令呪と聖杯戦争というルールがある為、あの能力を十全に行く明日ことは出来なかった為、何とか破る事が出来た。

 だがユリウスとあのアサシンノコンビは違う。ユリウスは間違いなく殺す気だし、アサシンも暗殺する事が本業。此方を仕留めるという事に関しては一切手を抜く事がない。隙さえあれば此方を一撃で葬ろうと、一義必殺の拳をユリウスはアサシンに叩き込ませてくるだろう。何よりあのアサシン、かなり武芸に秀でたサーヴァントだと明広が言っていた。ならば透明化というアドバンテージはかなり大きい。此方も神話クラスの英霊を率いているが、宝具と最終スキルを開示する以外での突破方法は思いつかない。そして能力任せのごり押しという手段は一番苦手な手段だ。

 ……そう言えば、二の打ち要らずとあのサーヴァントは名乗っていた。

「それもキーワードに追加しましょう。おそらくこれで真名の特定はできますが、今は次の話に移りましょう―――即ちあの透明化の撃破に関してです」

「それはこっち担当ね」

 凛が話を引き継ぐ。今更ながら明広と二人で戦っていたころとは段違いの安心感だ。バックアップやサポートしてくれることがここまで心強いアドバンテージになるとは思いもしなかった。おそらく彼女たちのサポート成しでhアこの五回戦、ほぼ無理に違いなかった。

「さて、あの透明化を分類するには大体三種類に分類できるは。まずは魔術によって透明化しているケース。個人的にはこれが一番高いんじゃなかな、って私は個人的に思ってるわ。で、次が宝具を使った透明化。魔術でダメだったらほぼ確実にこれに入るわ。二回戦のケースも考えてこれが本命かもね。で、一番可能性が低いけどスキル、肉体や気の流れとかいうもので透明化している場合ね。これが一番可能性が低いケースだけど、これで出来てたとしたら相当キチガイなサーヴァントよ。間違いなく対策が必要なクラスの英霊」

 と、そこで凛は一旦区切って此方に三つのデータを手渡してくれる。それはトラップデータ。簡単に設置できるように作られているそれは此方が魔術にもハッキングにもあまり精通していないマスターであることを考慮して作ってくれたものだろう。―――凛の優しさが見える。

「で、それが罠よ。これをアリーナ内の絶対通らなきゃいけない道に設置するわ。そうする事でユリウスたちにこれを絶対踏んでもらうの。どれか一つにでも反応すれば何が原因か解るし、上手くいけば透明化能力の破壊にもなるわ。まあ、軽くジャミングとか仕込んでるしそう失敗するはずじゃないわ」

 ならばこれを仕掛けるのが自分の仕事となるだろう。立ち上がると明広も立ち上がる。まあ、やる事は何時も通りアリーナを探索する事だ。

「あぁ、あとユリウスが此方の事を監視しているのはどうやらほぼ確実みたいだからね、軽くあなたに対する索敵ができない様にジャミングをかけてあるわ」

「そこらへんは勉強させていただきました。流石現役テロリストですね。罠や妨害、撹乱に関しては驚かされるスキルでした」

「いまいち褒められているのかどうか解らないわね、それ……」

 まあ、ラニとしては確実に褒めているのだと思う。ともあれ、アリーナへと向かうとする。問題は設置の光景をユリウスに見られないか、という事なのだが―――。

「いえ、その心配には及びません。予めアリーナの入り口は監視し、彼らが本日の探索を終えた事を確認しています。ですのでそこを心配する必要はありません」

 であるならば、心置きなく設置する事としよう。





「なんか蒸し暑くなってきたな。嫌いじゃないぜ、こういうの。寒いのよりはいい。脱げば済むし」

 アリーナ内は今度は熱帯雨林を思わせるような光景だった。明るい花に岩、巨大なエビ、そして木々。ここが本当に海の底かどうか怪しくなってくる光景だが、アリーナの通路の外側には水があふれているし、間違いなくここは聖杯のアリーナの海の中なのだろう。どんどん光がさす場所へと受かっているなぁ、等と感慨を得つつ一歩前へと踏み出す。

 アリーナを見渡せば、少し離れた位置にシールドが張られ、先へとすすめなくなっている扉を見つける。それを見つけるのと同時に端末に通信が入ってくる。

『あーあーあー。聞こえる? うん、アリーナでも問題なく通信できるみたいね。重畳重畳。億に見える扉はテクスチャーを張り付けただけの状態だから触らないでね? 今日と明日はそこには扉があるとユリウスに思わせて動きを誘導するつもりだから。そっちへ行かれない限りは確実に罠にはめられるから』

 なるほど、流石の手腕とここは褒めておくべきなのだろうか。凛のハッキングスキルは相変わらずのことながら凄まじい。初心者の自分でさえもよくわからないが凄いと解るレベルだ。だからその期待に応えるべく歩き出す。

 いつも通りアリーナ内はエネミーで溢れている。だがここまでやってくるとセイバーも魂の改竄を通してかなり強化されている。服の下から伸ばした刃根を腕を組んだままセイバーが振るう。一瞬で接近した八枚の刃に反応も出来ずに、エネミーは一瞬で細切れになる。これでも階層が深くになるにつれてエネミーもだいぶ強くなっている。だがそれ以上にセイバーが力を取り戻しつつある。当面の目標は魔力Aと幸運Cの到達だが、セイバーともう一回方針に関して相談しておくべきかもしれない。

『あ、ストップ』

 と、エネミーを撃破しながら進んでいると、凛が端末を通してストップをかけてくる。

『そこ、設置ポイントよ』

 凛に支持されたのは小部屋だった。視線を先に向ければ他にも小部屋が見えるが、どれも通路の合流地点などにある。なるほど、ここが凛の言うトラップの設置ポイントだろう。端末からデータ化させていたトラップを取り出す。まずは凛がいっていた一番可能性の高い、魔術的トラップを仕掛ける。

 トラップを床に置いて設置すると、覇道の様なものを発し、部屋の床を覆う。気配のないそれはしばらく放出し続けると姿を消し、完全に床と同化して透明になる。流石というべきか、トラップのクオリティがかなり高い自分では確実に気付かないレベルだ。セイバーの方へと視線を向ければ、セイバーも首を横へ振る。

「中々の完成度だな、これ。最初から罠があると知らなきゃ確実に解らないな、これは。相手が気とかの本場の中華系のサーヴァントだという考えても、化学的なギミックは正解だと思う。こっちの方魔力とかが通っていない分”読まれない”だろうと思う。まあ、そこらへん隠蔽する技術は―――」

『ま、レジスタンスやってれば慣れっこってやつよね。ユリウスも西欧財閥でかなりダーティーな事に詳しいだろうけど、それでもこっちも手っておきのトラップを使っているしね、まず見抜かれる事はないわ』

 そうやって断言してくれると実に助かる。まあ、まだ設置しなくてはいけないトラップは二つあるのだ。それを設置したらトリガー探しとライフワークとなりつつあるアリーナのマップコンプリートへと行動をシフトしよう。

『アリーナの全体図でしたら既に取得していますし、トリガーはシールドの向こう側ですが』

 ―――解っていない、ラニは。アリーナは自分の足で走り回って地図を埋めていくんだから楽しいんじゃなですかやだぁ―――!

「お前って変なこだわりをみせるよな。まあ、そこが可愛いんだけどさ」

 やだ、可愛いって言われた。

『映像は出していないのに何故かドヤ顔しているって事だけは解るわね……あーはいはい、ごちそうさまごちそうさま。漫才に飽きたらさっさとトラップの設置を進めてね。それが終わったら真名の考案とかやらなきゃいけない事がまだまだあるんだから』

 それもそうだ。なら残りの仕事をこなし―――明日、アサシンの正体を完全に看破するための準備に取り掛かろう。




いちゃいちゃが所望とな?
甘い話が欲しいとな!?

―――まて。

 CCCまで待つんだ……!
 アスアスが俺を待っている……!
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| 断頭の剣鬼 | 11:33 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

この二人は何も分かっていない。
ケルトや中華も凄いが、それ以上に凄いのが居るだろうが!
インド呼べよォ! ムーンセルヒギィさせてやっからよォ!

| Poh(偽) | 2013/05/21 15:06 | URL |

ウンコマン「呼んだか?」

| 空 | 2013/05/21 16:35 | URL |

はくのん・・・お前もまたマッパー・・・!

| おk | 2013/05/21 16:56 | URL |















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