陳情の先を行く部屋

基本的に二次創作を公開しているブログです。楽しく読んでいただければ幸いです。

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EXTRA-19

「回復アイテムは買ったか? リターンクリスタルは? 魂の改竄は終わらせたか? よし、狩りの時間だ」

 アリーナに入るのと同時にセイバーが此方の確認をし、何かを忘れていないかチェックしてくれる。別にアリーナに入っていいのは一日に一度のみ、何てマゾい縛りはないのだ。忘れ物があるのであれば一度アリーナからでて、また挑戦すればいい。それだけの話だ。

 装備している回復魔術の礼装と強化魔術の礼装の調子を確かめ、セイバーを後ろに前へ踏み出す。十分に気持ちを切り替える時間は貰ったのだ。そろそろ彼のマスターとしての威厳をこの場で示すべき時間である。

 よし、まずはタイガーの探し物を見つけよう!

「そんなんだから威厳がないんだよ」

 何も言い返せない。


 と、そこで、

「おねーちゃん!」

 転送の光と共に現れたのは白いゴシックロリータ姿の少女、ありすだった。私の姿を確認するのと同時に嬉しそうな表情を浮かべる。セイバーが彼女を見て、何やら難しい表情をしているが、それは後に回しておく。今は警戒することなく近づいてきた少女と目線を合わせる。

「お姉ちゃん遊んでくれるんだよね!」

 もちろんと答える。今までみたいにアリーナで戦闘を始めるよりはこの焦女と何か平和的なゲームを遊んだ方が全然楽しいに決まっている。というかライダーもアーチャーもそのマスターも血の気が多すぎである。あいつらの頭には戦闘しか入ってないのだろうか。

 ……と、さりげなくディスるぐらいには精神力はついてきた。本心ではないし。

「じゃあね、ありすね、おにごっこがしたい!」

 そう言うと近寄ってきたありすは軽く此方の事をタッチし、後ろを向いて走り出す。十数歩進んだところで動きを止めて、振り返ってくる。

「お姉ちゃんが鬼だよ!」

 そう告げるとありすは姿を消してアリーナの奥へと消えた。同時にセイバーが数歩前に出る。

「さ、鬼ごっこがご所望らしいぞ、相棒よ。こりゃあロリっこ追いかけるんだし捕まえたらぺろぺろしなきゃな!」

「ドン引きだよ」

「ジョークに決まってんだろうが」

 その割には目が本気だったぞセイバーよ。と、こんなくだらないことをしている間にもありすは前へと進んでしまっている。個の位置から見えるエネミーは消えもしてないし動きもしていない。どうやらありすには反応していないようだ。

「大量のエネミー大いに結構! どうせ足りないんだから狩りながら進めば少しは強くなれるって話さ」

 そう言って広げる両手に握られているのは二刀の処刑刃だった。セイバーが二回戦で爆破させた得物、”罪姫・正義の柱”は今朝になって修復が終わったばかりだ。格闘のみでも驚異的な戦闘力を見せたセイバーだが、やはりこうやって処刑刃を持っている姿はかなり安心する。だが、やはりそうだ。もうしばらくの間……というよりも、必要に迫られた時以外は首を落とす事によるエネミーへの一撃必殺は封印しよう。

 アレは楽過ぎる。自分もセイバーも強くなれない。

「ま、アレは格上殺し用の最終兵器ってやつだ。その判断は正しいよ。相棒の読みの鋭さも慣れてきたのかますます冴え渡っている。雑魚程度どうとでもなるだろ」

 セイバーがそう言って判断を肯定してくれると実に助かる。自分の判断に自信を持てるようになる。

 だからこそセイバーを前にだし、少し先の小部屋のワニ型エネミーへの攻撃指示をパスを通して送る。エネミーの索敵範囲に入った瞬間にはセイバーは二刀を構えている。エネミーとの一瞬のにらみ合い。

 同時に動き出す。

 エネミーは前に出るのと同時に素早い攻撃に移る。このワニ型エネミーとは既に二層目のアリーナで戦っている。ガードをほとんど使ってこない、超攻撃的なエネミーだった。その思考ルーチンを予測し、判断した結果、―――セイバーには防御からの反撃で攻める様に指示してある。

 そしてそれは見事合致した。

 ワニ型エネミーが素早く噛みついてくると、セイバーはそれを刃を交差する事で防御し、弾く。弾き返した瞬間にワニの顔面にセイバーが蹴りを繰り出す。蹴り飛ばされたエネミーはそれでもあきらめずにセイバーに噛みついてくる。それをセイバーは防御し、再び弾き返したところで今度は柄を頭に当たる場所に叩き込み、アリーナの床に叩きつける。そして三度、ワニは噛みついてくる。それをセイバーは防御からのカウンターで蹴りあげると、

 明確な隙ができる。

「頭上注意!」

 飛び上がったセイバーが前転しながら刃を揃え、ワニの頭上へと叩き落とす。その一撃でワニ型エネミーは体が砕け、PPTと経験値となる。刃を叩きつけたポーズだったセイバーがバク転で立ち上がると二刀を軽く振るい、腕の調子を確かめるように見える。

「意外と才能あるんじゃないか?」

 セイバーが此方に笑みを向けている。そのフードは戦闘の動きによって外れているが、本人は直すつもりはないようだ。ただ此方の新しい発見を純粋に喜んでいる様子が見える。

「何が?」

「読みの才能だよ」





 途中、何度か楽しむ様な様子をありすは見せては奥へと進んで行く。途中で少し寄り道し、確実にエネミーを撃破しながらアイテムフォルダを探し、中身を回収する。セイバーは私に読みに関する才能があると言った。その言葉と信頼を裏切らないためにもエネミーの動きを予測し、見切りながら確実に前へと進む。

 マップに表示されない隠し通路の多いこのアリーナを進んでいると、やがて出口の見える場所へとやってくる。出口のある部屋と小さな部屋が通路で繋げられているエリア。出口のある手前の部屋に到着するのと同時に、ありすが出現する。

「お姉ちゃんおそーい!」

 そうやってありすが頬を膨らませる。表面上怒っている様にも思えるが―――それは表面だけの事だ。この少女が心の底からこの状況を楽しみ、遊んでいる事は一目見れば解りきった事だ。

「それを見抜けるから才能があると言っているんだ」

 セイバーの小声が聞こえる。自分の思考を見抜けるんだ、自分よりもセイバーの方がよっぽど才能があるのではないかと疑う。

「お姉ちゃん聞いてる?」

 ごめん、と言葉を口にしてありすへと向き直る。鬼ごっこだったらしいのだが、結局捕まえる事は出来ずに出口までやってきてしまった。まあ、確実にエネミーと戦ったりアイテム回収に勤しんでいたのが原因だということは目に見えている。だから、まあ、少しぐらい子供の我がままに付き合うのも悪くはないと思う。

「でも楽しかったから許してあげる! ねえ、お姉ちゃん聞いてくれる?」

 うん、いいよ、と答えて頭を縦に振る。すると、ありすは顔から笑みを消す。

「あのね、ありすね、ずっと昔はこことは違う国にいたの」

 そして―――新たな人影が現れた。

「そしたらね、戦車とか飛行機とか、黒いしかくの国がやってきて空はまっかっか、おうちはまっくろ。気が付いたらありすは真っ白の部屋にいたの」

 そう言って現れたんは黒いゴシックロリータ服姿の少女だった。小さな姿に白い髪。彼女の姿は服の色を抜けばありすと名乗った少女と全く同じ姿をしている。その登場と、そして姿に驚き、混乱する。

 ―――どちらがサーヴァントで、どちらがマスターだ?

「見た目に惑わされるな相棒。本質をその目で見て、理解するんだ」

 セイバーが警戒した様子で構える。それはセイバーがサーヴァントと相対するときに見せる様子だ。だがそれを気にする様子もなく、二人のありすは話を続ける。

「毎日変わらない。お友達はいない。ママもパパもいない」

「ありすは転んでも穢してもお行儀よく我慢できるの。だって痛いって言うとパパが怒るから」

「でも我慢できないぐらい痛い事があっていづいたらここにいたの」

「でもいいのよ。だってここはとっても楽しいわ」

「色んな人がいて、みんなありすに優しくしてくれるの」

「えぇ、ここなら力いっぱい遊べるわねありす」

 ―――話から推測するに戦争の話だ。おそらく戦争で重体に……そして気づいたらムーンセルへ。その経緯は良くわからないが、目の前の少女は本来ここへ来るべきではない存在の様だ。だが彼女はその無邪気さを持って全く理解していない……!

「でも思いっきり遊んだら首やお手て取れちゃうかもしれないわよありす」

「壊しちゃったら直せばいいのよありす。ママからもらった針と糸があるもの」

「くっつけば大丈夫?」

「大丈夫じゃない?」

 この少女には悪意がない。いや、そこに悪意があると理解していないのだ。この少女はただ全力で遊び、その結果相手を殺してしまっても”死”という結果を欠片も理解していないのだ。恐ろしい話、この少女はおそらく今まで対峙したマスターを”殺した”とさえ思っていないのだ。

「解ったか相棒? ちゃんと見ているか―――胸に刻め、これが残酷な真実ってやつさ」

 セイバーは闘志をみなぎらせている。言うまでもなく、命令すれば目の前の少女達の首を刈り取ろうとするだろう。セイバーは目の前の幼い存在がそれだけの脅威であると明確に見定めているのだ。

「それにこいつら、どうも俺の苦手な気配がしやがる。野放しにしたら食われるかもしれん」

 セイバーの苦手な気配……? その言葉は少々気になる。が、目の前の少女を今すぐ殺せ、とその言葉を口にすることができない。目の前の少女達は確かにマスターを二人も殺した。殺した事さえ気が付いていない。だが、それでも殺せ、と殺意を持って指示を出す事が出来ない……!

「力いっぱい遊びましょうありす!」

「そうね、ありす!」

「だってこのお姉ちゃんはようやく出会えた仲間だもの! 前の二人とは違うわ」

「そうね。それじゃあ―――あの子を呼びましょう?」

「えぇ、あの子でならきっと全力で遊べるわね!」

 そうして二人の少女は手を持ち上げる。

 そして、それは出現した。

 アリーナの壁が、床が、空が震えていた。規格外の力の出現にアリーナが悲鳴を上げて、己の存在をフィッティングしている。そしてもちろん、自分も力の権化の前に震えている。少女達の後ろに出現したのは巨大な魔人だった。刃根を持ち、単眼の、赤い魔人。全身が逃げろと、アレは触れてはならない存在だと叫んでいる。

「凄いでしょありすのお友達!」

「お姉ちゃんもこのこと遊んであげてね!」

 体があまりの暴威の前に硬直する。その中で、

 セイバーは獰猛な笑みを浮かべていた。

「さあ、逃げるも立ち向かうのも自由だぜ俺のマスターよ。首刈ってワンチャン狙うか! 一旦引いて確実な手段を選ぶか! 好きな方を選べ!」

 妙にセイバーさんのテンションが高い。どうしたんですかセイバーさん。テンション高いですよ。

「常に格上と戦い続ける人生なんだ―――少しムリゲーなぐらいがたのしいに決まってるだろ!」

 駄目だこいつ、という感想を抱くのと同時にここは退却することを即座に決める。セイバーの必殺スキルを発動させればそれこそ一撃で戦闘を終わらすこともできるかもしれないが、情報もない相手にそう立ち向かう事も出来ない。

 だから、なので、セイバーさん、ちょっと落ち着いて逃げませんか。

「あいよ、っと」

 得物をセイバーがしまうと一気にこっちを抱き上げ、後ろへと大きく飛ぶ。一つ前の部屋まで飛び退くと、セイバーが此方を下ろしてくれる。ありすが召喚した化け物に動くような気配はない。それにしても意外と聞き分けのいいセイバーに驚く。

「ま、それが正しい判断だ。俺みたいに馬鹿な思考をお前までがする必要はない。寧ろそうやってガンガン安全策を取ってくれ。俺には自爆癖があるからな」

 なんだそのすっごい嫌な癖は。

「えー。遊んでくれないのー?」

 と、そこで残念そうなありすの声が届く。そちらの方に視線を向ければ、つまらなさそうな表情のありすがいた。

「まあ、いいや。魔力が切れるまでこの子はここに置いておくから、また後で遊んであげてね!」

 そう言って、ありすは転移で姿を消した。おそらく次の遊び相手を探すか、二人で遊ぶのだろう。ありすの宣言通り召喚された赤い魔人はその場から離れず、静かに立っている。その存在が召喚された場所から動く様子はない。

「俺がアーチャーみたいな毒系の能力もってりゃあ一発撃ちこんで死ぬのを待つこともできるが、ドレイン系スキルはまだ復活してないしな。ま、あの理性のなさ、アレはバーサーカーのクラスかもしれんな」

 バーサーカー。理性や人格、時には宝具までをも引き換えに凶悪なまでの能力の上昇を受けるクラスだ。セイバーが昔バーサーカーを評価した時、自爆率ナンバー1の地雷クラスだと評価していた。しかし厄介な事にあの少女はバーサーカーを使役しているように見える。しかも更に厄介な事にトリガーの入っているアイテムフォルダの前に召喚したように見える。

 アレをどうにかしない限り、前には進めない。

 それに問題はまだある。

 あの魔人がサーヴァントだとして、あの黒いありすはどうなるのだ? マスターは一つのサーヴァントにつき一人ではないのか? もしや双子のマスターになるのでは?

「双子のマスターはムーンセルとしてもありえない。ムーンセルは管理の化け物だ。アレは極力定めた公平性やルールから外れる事を嫌っている。だから双子のマスターと言うのはありえない。ありえる事としても”サーヴァントによるサーヴァントの召喚宝具かスキル”というのが限度だろう。あー可能性としちゃあ他のマスターのサーヴァントをパクったって路線もありかもよ?」

 ……セイバーのせいで更に頭が混乱する。

 とりあえず。

「今日はここで探索を終わらせて麻婆食べよう」

「お前、アレが好きだよなあ」

 全財産を使って購入できるだけ購入する程度には好きだ。




紅茶「ハロ――――――、ワッ―――ク!」

 深夜にCCC進めてて笑った。紅茶はシリアス路線だと聞いていたのにやらかしてくれおるわ。
とりあえず紅茶が終わればCCCで嫁王2回目ですかねぇ。1週目だったので嫁王CCCルートやってないので。
アトラスの悪魔+赤原礼装でも引き継ぎなしキャラだとガウェインに勝てないので(半分近くまで減らすのが限界でした)ガウェインボッコボコにしようかと。

 キャス狐の尻尾を捕まえてひたすらもふもふしたい。というかCCCでもふもふした主人公に嫉妬。あとキャス狐ENDの夫婦生活いいのぉ……。

 CCCの二次はないのかなぁ……。もしくはキャス狐の出てる面白い二次は。
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| 断頭の剣鬼 | 14:41 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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