陳情の先を行く部屋

基本的に二次創作を公開しているブログです。楽しく読んでいただければ幸いです。

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天狗道 ―――ワールド・ジ・エンド

推奨BGM:第六天・畸形嚢腫


 ―――気が付いた時から不快だった。

 何かが俺と繋がっている。何かが俺にへばり付いている。いらない。こんな物いらない。俺に触るな。気持ちが悪い。吐き気がする。俺は俺さえいればそれで満足なんだよ。だから俺に触るな、お前なんかいらない。

 臭い。

 臭い。臭い。

 臭い。

 臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い―――臭い。

 臭いんだよ触るな近寄るな臭うんだよ! 糞見てぇな臭いがするんだよ! 糞が俺に触れるんじゃねぇ! 汚ぇんだよ! 塵が勝手に触れるな! 俺は俺で満ちている。だから俺以外のものは全部塵だ。触るんじゃねえ!

 消えない。

 放れない。

 切れない。

 ならどうすりゃあいいんだよ。俺は俺一人で十分なのに。俺一人だけになりたいのに。誰にも触れられたくない。誰にも関わりたくない。俺は一人で満たされていてそれだけで十分だから。だったらどうすりゃあいいんだよお。

 あぁ、

 なら―――。

 そうか―――。

 ―――消しちまえばいいんだ。

                           滅

                           尽

                           滅

                           相


                           ◆


 それも存在としては白痴だったとしか言わざるを得ない。生まれたその瞬間からそは完成されていた。存在が強すぎたのだ。次元が違う。その表現が最も正しいのだろう。次元が違う。だからこそ誰の事も理解できないし誰も理解されなかった。だがそんな事実は些細な事でしかない。それは生まれた瞬間から間違っていたのだ。たとえ幸福な家庭に献身的な愛を受けていたとしてもそれが感じる事はただ二つしかない。

 殺意と自己愛。

 全てへの殺意だ。それは自分に触れる全ての存在に対しての殺意だった。自分が産まれる前、母親と繋がる為の臍の緒―――そんなものはいらない。赤子として抱いて欲しいときなんてなかった。誰が一緒に眠ってくれと頼んだ。誰がメシを食わせてくれと頼んだ。誰が生かせと言った。ただひたすら、自分に触れ、そして存在するすべてに対して無関心と殺意を持った。結果、愛など得られない。気味悪がられた三眼の子は生まれながらして神の資格を持ち、死んだ。

 だが、ただ死んだわけではない。

 ある邪法があった。ただ死ぬだけであれば資格を持ったまま朽ちて終わるだけだった。だが邪法を持って地下に幽閉された結果、それは資格をもって神へと成った。ひたすら自己愛を抱いて死んだ神格はたとえ死んでも―――自己愛の身を抱いた神となった。自分の身を愛す。誰だって自分の身が可愛い。だが生まれついて神格としての資格を持ち合わせたそれが抱いた自己愛は神域のもの。それこそ次元も領域も違う自己愛。

 数字では表現する事の出来ない程の狂愛。

 俺は俺だけいればいい―――。

 それだけがその邪神が抱いていた思いだった。そして渇望とは力であるが故―――肥大しすぎた自己愛は自己で完結しながらも、まさしく最強最悪、無干渉の邪神を生み出してしまった。

 ”それ”さえなければ無害だったのだろう。

 だがもう遅い。

 それは自己愛の身を抱いて気づいてしまった。自分以外の存在亞触れているという事実に。何かを通して繋がっている事実に。それが存在する限り自分は絶対に一人になれない事に。孤独に永遠を過ごす事など不可能な事に。極大の自己愛はきょくぢあの憎悪となって―――突き破った。

 ―――呪詛だけで宇宙が砕けた。

 呪った。自分が一人に慣れない事を呪った。その際に口から洩れた言葉が周囲を殺し、砕き、そして生まれた世界は無くなった。だがそれでは終わらず、自己愛の邪神はまだ自分が触れられている事に気づく。足りない。自分の生まれ育った世界を殺しただけでは足りない。だから更に呪詛を漏らした。意味もない、ただの言葉の羅列。自身の境遇を恨む様な境遇だ。

 だが自己愛の邪神が呟く言葉は全てに対する毒であり死だ。

 隣接する宇宙は砕け、更に死は広がる。それでも足りない。だから探し、邪神は気づく。

 ―――あれだ、と。

 それは超次元に存在する場所。全ての宇宙と繋がり、全ての宇宙を繋ぎとめる”座”。神が己の法則を持って流出し、存続の為に流れ出す唯一無二の座。神の座をその邪神は見つける。そこへは本来二つの神格の鬩ぎ合いを持って初めて墜ちる事の出来kる場所だ。

 だが―――それは邪神には通じない。

 自己愛の邪神は、ただ存在しているそれだけで自らを愛していた。誰よりも、何よりも、全てにおいて自己のみを愛し続けていた。それが一に自分以外の全てが認識できなかったのと、それが神格を有して生まれてしまったことに起因するのだろう。故に、その自己愛はどの生物のどの感情や願いを凌駕していた。

 邪神に鬩ぎあいなどいらなかった。

 息を吐く様に壁を取り壊し邪神は一瞬で座へと至った。

「―――見つけた」

 そして、

「見つけた」

 見つけた。

「見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけた見つけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタミツケタァ―――!!!」

 座に座る存在を。そこから流れ出している”物”を。それは過去最高の神と謳われた女神の残り滓。残滓。もはや消えゆく運命として利用され、力の身を与えられた法則を流出させられていた黄昏の残滓でしかない。このような事をできるのは座の歴史上一人のみで、その男の事を考えれば躊躇するのが正しい選択肢なのだろうが―――。

「てめぇがいるから俺は一人になれねぇんだよォ―――!!」

 一撃で黄昏の残滓だったものが砕け散って消える。座に漂っていた最後の欠片までが全て消え去る。今まで供給源より力を受け、そして世界を包んでいた優しい理が自己愛の下に踏みにじられ、破壊される。それが理解できるものであれば即座にその異変を察知できる。だがこの邪神は白痴でしかない。自己愛以外の全てを認めない。一人になりたいから。だから自分に触れている者が、物が、モノが、それが消えた事に歓喜し―――そして気づく。

「あぁ?」

 消えてない。不快感が消えていない。

 そして―――。

                      「Sic itur ad astra」


 誰よりも早く反応した板野は待ち構えていたそれに違いない。その男は那由他を超える時を過ごし、ただひたすら三眼の邪神を討つ事を考えてきた。だから誰よりも早く、そして敏感にその存在が残滓であれ、黄昏を踏みにじった事実に反応した。

                      「Dura lex sed lex」


 叩きつけられるのは宇宙の重力異常―――そして宇宙大の殺意だった。神格としての底なしの殺意だった。当代の座の王である水銀が侵入者に対して見せる姿勢がそれだった。そしてその殺意が全てを物語っている。元来水銀は戦闘に適している神ではない。その本質は魔術や策謀、戦闘から遠い位置にある。だがそれは言い訳にならない。もはやこの神格はこの瞬間、戦闘素をするためだけにその力を蓄えていた。何千、何万、何億―――那由他と繰り返してきた既知の世界の中で全てを任せて成功した事などない。結果は現状が物語っている。だからこそ自らの手を汚す。許さない。貴様には渡さない。

―――推奨BGM:Jubilus

「ここは女神に渡すべき場所だ、貴様の居場所などない。消えるがいい、貴様には死という未知を与えよう―――それが座の意志だと知れ」

 圧縮された重力異常が解放されるのと同時に、座そのものを揺るがしかねない程の衝撃が虚空を駆ける。砕け散るのは座ではなく空間の身だ。広さ、大きさ、距離の概念が消滅するのと同時に全ての行動は距離に縛られず発動するようになる。空間が一部の隙間のない場所であれ、それは星を一つおいておけるほどの空間にもなりえるし、広大な空間が石ころ一つによって圧される事にもなりえる。それは渡すべき座が破壊されない事を考慮しての行動。消滅という位置概念でそこまで器用な事が出来るのはたった一人しかいない。

                       「Ausgestorben」


 人であれ、動物であれ、亡霊であれ―――神であれ。それらは全て存在している。紅の処刑刃を振るう神格は誰よりも消滅という概念に長けている。いや、それ以外は何もできない。だから腰神格として、戦神としては何よりも最高と最強の適性を誇っている。人も、動物も、亡霊も、神も、その処刑人の前では全てが意味を成さない。全てが等しく虚しく消える。無でさえ消滅させる神格の前に死によって逃れる事などできない。森羅万象が全て消滅によって膝を屈する。重力異常があった地点が斬撃を咥えられ、その中心点から無限に広がって消滅しだす。

「あぁ―――俺はただの鬼でいい。神に何てならなくていい。剣を握る鬼でいい。刃を振るおう。彼女に天を捧げる為に。俺は剣鬼となって、処刑人となって、断罪する。俺が彼女が触れてはならぬモノを全て消し去る。消え去れ。貴様は生まれるべきではなかった。

 そして、無を骸の軍勢が満ちる。もはやその総軍は万単位を軽く超えて、全てが消滅しきった空間を満たす。その一人一人が全て恐怖によって従属しているのではない。誰もが誇りと使命を無絵に抱いて戦場を駆けている。たとえ姿が黄金の骸姿になったとしても、その姿にさえ誇りを彼らは抱いている。なぜなら彼らは黄金の軍勢だから。黄金に抱かれ、黄金にあこがれ、そして黄金に率いられる事を至上の喜びとし再び戦場を駆けられる事実に狂喜する程の戦士達であるから。故に手には銃を、刃を、爆薬を、それぞれが必の領域にある得物を手に突貫し、それを炸裂させる。

                      「Legion―――」


 レギオン。そう、レギオンだ。ただのレギオンでいればいい。我らは黄金の軍勢。王の鬣の一部でいい。その末席を汚す身でいいのだ。王と共に出陣できるそれだけで我らは満たされる。王と共にこの戦いに出れたことが過去をも未来をも超越する名誉となって輝き続ける。我らが望むのは黄金の光に焼かれ、率いられる現実の身―――黄金の獣は将としては完成された傑物だった。この世で将としての器を測る方法があれば、黄金の獣はその上限へと達するだろう。それだけに、将としてのこの男は完璧だった。成長が見込めないなどという戯言は通じない。その男こそが目指すべき将の完成形だった。それ以上の姿はない。

「我が愛は破壊の慕情。愛する故に壊そう―――無論、卿もそれには漏れぬ。待ちわびたぞ、この時を」

 黄金の獣が歓喜に吠える。彼の神格は自らの愛が異常であることに気づいた。普通の愛を知り、覚え、子が産まれ、育ち、そうやって普通に愛する事を覚えた獣は、破壊による愛を選べなかった。故にこそ、ある種の渇望や欲望といったものはひたすら溜まり続け―――この場、発散の機会を得てそれは今までにない程に燃え盛っている。目の前には壊そうとしても壊れぬほどに丈夫な者が存在する。それだけで吠えるには十分すぎる。

 そう。

「あぁ?」

 壊れてなどいない。

「誰だお前」

 傷どころか三眼の邪神には汚れ一つなかった。それどころか、今の一撃には喜んでいる所さえあった。自分の体についている汚れが攻撃と共に剥がれ落ちた。それが何よりも喜ばしい。どうしようもなく、欠片も救いようがない。存在した時点でこの邪神い対して救いという言葉は意味をなしていない。救いを求めていないし救われる事など不可能。故に死を持って終焉を与える以外にこの邪悪を終わらす事など不可能なのだが―――壊れない、傷つかない、汚れない、死なない。まさに無敵と言っても過言ではない強さが三眼の邪神には存在した。

「知らんぞ貴様ら」

 故に攻撃を食らっても余裕。知らぬ。それだけで三柱の神格を片付けてしまう。どの神格も破格の存在であることに間違いはない。邪神の呪詛を正面から受けて揺るぎもしない三柱も、並の神格であれば蒸発する様な秘儀を受けて汚れ一つない邪神も、どれも存在としては規格外だ。だkらこそ、次の瞬間に邪神が顔を歪めたのは驚愕の事実であり、絶対に見逃してはならない事実だった。邪神の顔は狂気に歪んでいた。殺すべき相手が、自分を抱きしめる相手を見つけたと、そう叫びながら三眼を三柱の神格の背後へと向ける。そこには―――

「―――愛しいって気づいたから。抱きしめたいって気づいたから」

 女神がいた。

 誰よりも気高く、美しく、そして天を握るべき渇望の持ち主。その魂は汚泥の中に埋もれても輝きを失わず、絶対に道を失わない。水銀の王が次の天に相応しいと認めた魂の持ち主であり、そして唯一の人物でもある。その願いはただ簡単で美しく、

「守りたいと思ったから。皆の想い、願い、命を、抱きしめて次へと運んであげたいから―――」

 抱きしめたい。ただそれだけに尽きる。

 この女神は白痴で生まれ―――愛を知らなかった。それどころか何も知らなかった。だから痛みを覚え、恐怖を覚え、感情を知り、知識を得て、愛に至った。それでもまだ足りない。それだけでは超越にも真の渇望にも届けない。だからこそ学習と犠牲が彼女には必要だった。それを何度も経て―――女神は自分の渇望と、そしてその意味にたどり着く。

 ここが終着点であり出発点。

             「Amantes Amentes―――Omnia Vincit Amor」


 敵も味方も区別はなく、全てを抱きしめる、祈りは、願いは、渇望は、きれいごとでは済まされない。仲には邪悪な願いや人を害する事しか考えない祈りも存在はする。だがそれすらも女神は―――マルグリット・ブルイユは抱きしめる。それが彼女が最初に抱いた願いであり、そしてそれが彼女が今抱いている思い出もあるから。自分の娘とも言える存在が命を失い、動かなくなって、それ要約覚える事の出来た最後の教訓でもあったから。森羅万象を抱きしめるから―――

 ―――虫唾が走る。

「触るんじゃねぇよ虫唾が走るんだよ気持ち悪いんだよ臭うんだよ臭い臭い臭い臭い臭い―――。俺は俺だけいればいいんだ。何で俺を一人にしてくれないんだよ。あぁ、気持ち悪いんだよ。誰かを抱きしめたいとか変態かよ。糞がぁ」

 それは会話ではない。言葉は相手に向けられているようで、初めて同次元に立った存在にすらこいつは会話できない。全ては独り言に過ぎない。こいつは、三眼の邪神は戸惑うことなくこの党とおい祈りを踏み潰すだろう。その前の、回帰の折に用意された黄昏の残滓に対して行ったように。そしてその事実は、

「はっ、いらないとは良く言ってくれるものだ。あぁ、確かに私と卿との間ではいらぬかも知れぬが、イザークの事を考えるとそうもいかんのだよ。あぁ、人並みの願いだが息子には平凡に育ってほしいのだ―――故にいらぬのは卿の方だ。愛し、壊して見せよう!」

 黄金の獣、ラインハルト・ハイドリヒが吠える。愛してやる。ただし貴様の存在は認められない。だから徹底的に愛してやる。愛し、破壊してやろう。

「あぁ、もはや理屈ではないのだよ。那由他の果てに見つけた正気、我が全てを女神の生む地平に捧げよう。そうだ、それが私の願いだ。それまでは倒れる事は叶わん。たとえ再び那由他繰り返そうとも私は諦めんぞ―――だからこそ、再び言わせてもらおう。もう擦り切れ、使い古したこの言葉を。勝つのは私だ。女神の地平を生む礎となるがいい!」

 水銀の王、メルクリウスは嘲笑する。貴様に未来はない。もはや蛇は那由他と繰り返してきた回帰の中でようやく、最高と言ってもいい状況を揃えた。ようやく、打倒、いや、滅ぼす未来が見えた。これで届かぬのであれば未知はないと断定できるほどに。故に、水銀の王は全てを使って目の前の神格を滅ぼそうとする。

「もう、いい加減に終わらせようか」

 白の衣に身を包んだ紅刃の処刑者は呟く。

「もう数字にならない程に”俺”達は殺されてきたんだ。何度も何度も繰り返して。何度も何度もここで終わってんだ。だから、いい加減に俺とお前のはた迷惑な因縁を終わらせよう。ここにはマリィが座るべきなんだ」

 処刑刃は紅の色をしている。まるで血の様に赤い刃の色はそこだけではなく、髪にも表れている。褐色に染まった肌は神聖さの欠片もなく、どこまでも邪悪に、恐ろしく見える。だがその姿は他の三柱同様、どこまでも神々しく美しい。邪悪に映るそれこそがきれいな言葉の、正しい事柄の本質であるように、どこまでも邪悪に見えてしまっている。だがそんな事はどうでもいいかのように、刃を構える。

「―――黄昏の処刑者としてまず最初に刈り取るのは貴様の首だ。あぁ、いい加減にこの永遠に終焉を与えよう。首を貰ってゆくぞ―――波旬ッ!!」

 女神は男の―――最上明広の決意と言葉に静かに涙を流し、受け入れる。彼女ができるのは言葉で止める事ではなく、ただ抱きしめる事だけだから。神という存在は完成されている。もはやそのありようを変える事は出来ない。もう、その決意も姿も変わらない。だから愛をささやき―――抱きしめる。

 そして、抱きしめられた三柱が流出する。

                    「―――Atziluth―――」

 女神にだけ許された絶対的な能力。それは本来食い合うでしかない覇道の神を同時に存在させること。彼女以外にその奇跡は不可能で、回帰された永劫の歴史を覗いても彼女以外には成功できない。彼女に抱きしめられる事がこの戦闘における第一条件であり、最大の条件である。この三神はどれも究極の位置に立つ神格。故に覇道共存機能なしでの戦いであれば飲み込む事も出来ず、削り鬩ぎあい、互いに無駄な消耗を強いる戦いとなる。

 だから、ここで―――波動が流出する。

                     「未知の結末を知る」
                       Acta est fabula

                    「混沌より溢れよ怒りの日」
                      Du Sollst Dies irae

                  「新世界へと捧げる終末の刻」
                Nieum Welt zu Widmen Ende der Zeit


 流出した覇道は宇宙を覆い、座を通して全ての宇宙を自らの陣地として食い、自分の色に染め上げてゆく。それこそが座の役目。その役割。ここより神は流出する事によって全ての宇宙を染め上げる事が出来る。そして、そうやって時代を生み出すための力を注ぐ。だがないのだ。この邪神、波旬にはそういった事を通して生み出せる未来が存在しない。これが座についてしまったら最期、自らの中に流れ込む魂を全て排除するために全宇宙を滅ぼすだろう。そしてそれには、未来がない。

「                      ―――罨―――

      阿謨伽尾盧左曩 摩訶母捺囉摩抳 鉢納摩 人嚩攞 鉢囉韈哆野吽

              地・水・火・風・空に偏在する金剛界尊よ

                   今ぞ遍く光に滅相し奉る!

                  天地玄妙神辺変通力離――――」


 その口から溢れ出す数々の呪詛は宇宙をいくつも滅ぼし―――何も生み出さない。座を通して漏れ出す邪悪な言葉はひたすら全てを砕き、座へと回帰してくる魂さえも砕いて滅ぼす。呪詛に意味はない。おそらく考えてすらいない。自然にあふれ出てきた呪詛を口にしているだけだ。波旬からしてみればこの呪詛でさえ遊びか、無駄でしかない。だがそれでも口から溢れ出す呪詛はこの神格の存在を強固に証明する。

                    「卍曼荼羅・無量大数」


 無量大数。

 それが波旬だ。

 その自己愛はもはや計り知れない。そして、その自己愛は渇望へと直結している。触れられている。触れられたくない。一人になりたい。俺は俺だけを愛していてそれだけだがいい。その狂気は元来は触れさえしなければ大人しい求道の境地。だが触れられたことによって狂気は外側へ、他者を排除する事を覚えてしまった。故に無量大数。

 波旬は波旬で満ちているから。

 他者も、愛も、憎悪も、喜びも、異能も、すべたが通じない、波旬、という存在は己によってのみ完結しているため他のものが介在する余地が微塵も存在しないのだ。

 だれも波旬を砕けはしない。

 だがそれでも、覇道の三神は得物を手に取って波旬を睨む。処刑者は紅の処刑刃を。獣は黄金の聖槍を。水銀の蛇は魔道の真理を。それぞれが最強の得物を手に取り、そして構える。

 同時に吠える言葉は同じだった。

                  「行くぞォオオオオ―――ッ!!」

 三神が同時に動き出す。攻撃の動き。破壊の為の動き。最強の覇道神の連合が生み出す最悪の攻撃の連鎖。波旬は―――それ認識すらしていない。


                           ◆

―――推奨BGM:α Ewigkeit


「至高天―――」
Gladsheimr―――


 まず最初に得物を振り上げながら動いたのはラインハルトだった。彼の戦いは将の戦いである。それは個人でのみ成せるものではなく―――

「―――聖槍十三騎士団」
Longinus Dreixhen Orden


 総軍の招集だった。己が魂を賭けて誇る事の出来る最愛の部下たちの招集、彼らの召喚、彼らに愛を、覇道を分け与える事で偽神の領域にまで引き上げる言葉だった。ラインハルトの言葉に召喚された聖槍騎士団黒円卓の戦士達が座の、その宇宙に参上する。同時に獣のレギオンが虚空を響かせるように吠え、突撃を再び開始する。骸の総攻撃。単純な物量で言えば驚異的という言葉他ない。物量で攻めるのであれば、明広やメルクリウスでは取れない手段だ。

 だが質が量を容易に超越するこの領域において物量作戦など欠伸が出るほどに意味はない。髑髏の進軍は波旬に触れる直前で蒸発する様に消え去る。それはラインハルトが弱いわけではなく、単純に波旬の存在が桁違いなのだ。

 この領域でさえ、波旬に並んでいるとは言い難い。だがそれでも髑髏の総軍は歓喜の声を吠え上げて突き進む。それが時間稼ぎですらない事は解っていても、彼らは洗浄に建てる名誉だけで歓喜している。それに続く様に、

「―――は、ならば俺らも遅れるわけにはいかねぇなぁ」

「違ぇねぇな」

「不真面目ですよ」

「少しぐらい良いじゃないですか。少しふざけた方が我々らしいというものです」

 黄金と、そして処刑者の軍勢、その中核を担う者達が動き出す。

「勝利をマスターに」

「勝とうぜ兄弟」

「この先の新世界の為に」

「さあ、僕たちも進もう」

 踏み出す。踏み出した一歩と共に創造位階にあった能力は全て流出の領域へと強化される。それは宇宙レベルの大きさとはいかぬも、惑星を軽く滅ぼす事の出来る威力を持った領域に膨れ上がる。そしてその手綱を軍勢を率いる王が握る事により、初めて宇宙を脅かす熱となる。

「我は輝きに焼かれる者。届かぬ星を追い求める者

届かぬ故に其は尊く、尊いが故に離れたくない

追おう、追い続けよう何処までも。我は御身の胸で焼かれたい―逃げ場無き焔の世界

この荘厳なる者を燃やし尽くす―――

焦熱世界・激痛の剣」
Muspellzheimr Laevatein


 神域にまで引き上げられたエレオノーレの渇望が座の宇宙を炎で満たす。全てを焼き尽くす炎に追加されるように、もう一種の炎がそこに投入される。

「腐滅しろ―――無価値の炎」


 無価値の炎、即ち腐りの炎。一度触れれば消えず、腐り燃やすまでは剥がれる事のない炎はエレオノーレの焦熱と合わさり、宇宙そのものを腐らす大火炎となって全てを焼き尽くす。宇宙自体に罅が入り、座を通してそれが平衡宇宙にも広がって行く。だがその中心に立つ者は、

「誰だ貴様ら」

 初めて目の前にいる守護者が迎撃に出ている事に気づく。格が違いすぎる。並の神格でなくともこの挟撃であれば跡形もなく滅んでいてもおかしくない。だがそれを受けて初めて気づくこの神格は規格外すぎる。その腕の一振りが森羅万象の終焉を告げる事が出来るだろう。ただそこに至らないのはやはり―――規格外すぎる故、白痴で至ってしまった弊害だろう。だが逆に言えば、

 これが隙なのだ。

「では―――」

 そこでメルクリウスが宇宙の操作を始める。たった一つの渇望から様々な事を成すメルクリウスは、歴代の神の中でも特に天体操作や座への理解に富んでいる。故に一つの渇望から様々な事象を生み出す事が出来―――そして座を通しての全宇宙の操作に長けている。その場からメルクリウスは宇宙を操作し始める。天体はその動きを逆に動き始め、物理法則や方程式を無視する動きで形を変えてゆく。

「―――量が質に届かぬのであれば、量を無限に増やして見せましょう」

 座を通して宇宙が組み替えられる。

 そして、

「ああ、日の光は要らぬ。ならば夜こそ我が世界

夜に無敵となる魔人になりたい

この畜生に染まる血を絞り出し

我を新生させる耽美と暴虐と殺戮の化身――闇の不死鳥

枯れ落ちろ恋人―――

死森の薔薇騎士」
Der Rosenkavalier Schwarzwald


 吸精月光が赤い夜を生み出す。だが座に発生するそれはメルクリウスの天体操作を通して並行宇宙を通して発動する。即ち吸い上げるのは単一の星の命ではなく、並行した世界の魂を、命を吸い上げる。メルクリウスもラインハルトももはや関係のない人がどうなろうがそれを気にする段階を超えている。自らが欲するもの、守りたいものさえ無事であればそれでいい―――そういうスタンスでの戦闘だ。

 そしてそれは―――

「消えろ」

 明広も変わりはない。体から溢れ出す虚無のは波動は宇宙を、人の魂を飲み込みながら無限に広がって行く。自らの力とする為に、人の魂だけを覇道の飲み込み、そしてそれ以外の全て消去する。星も、惑星も、空も、宇宙も、異界の神々さえも全てが消去される。意識せずとも全てが滅び去る。その覇道は絶対に流出してはならないものでしかない。こと、戦闘であれば文字通り跡形もなく全ての無さえも消え去ってしまう。これはそう言う性質の覇道だ。

 急速に膨れ上がるラインハルトのレギオン。将が軍勢を引き上げ、軍勢が将を引き上げる理想の上下の関係。メルクリウスは直接的な戦闘能力は少々劣っている故―――そのレギオンを膨れ上げる事、そして明広の覇道を広げる事で最大限の力を発揮させる。レギオンの数こそがラインハルトの戦力であり、覇道の支配領域こそが明宏の力である。そして―――そのレギオンが、最大の戦力である。

 覇道の領域を広げる様に飛び出す姿がある。雷、炎、そして腐食の剣を握った者達だ。ラインハルトの愛を受けて偽神まで引き上げられたそれを三人は一斉に振るい、唯一の敵へと叩きつける。その結果、張り付いていた髑髏たちは吹き飛び、炎が舞い散るがそれは関係のない話だ。必要なのは破壊。病的なまでの破壊。概念からではなく、それが産まれた歴史、その瞬間からの破壊が目的だ。

「これでも通じないとなると困ったね」

「困る前に手ぇだせよ色男」

「そうね、結局のところそれしかできないのだし」

「任せろ戦友。真の終焉を迎える為に、この刹那に全てを賭けよう」

「あぁ、勝つぞお前ら!」

「任せろや大将―――俺らが勝たせたやるぜ」

 黄金も処刑者のレギオンも変わらない。全員が必殺の一撃を繰り出し、それを波旬へとぶつける。必殺の集中砲火を受けても波旬の表情は変わらない。それは黄昏の女神を、マルグリットを睨み、不快な表情を張り付かせ、そして吐き捨てる。

「意味が解らん」

 こいつは抱きしめられる事の意味も、今、必死に攻撃されている意味も理解していないし、する事も出来ない。

「そのまま死ね!」

 宇宙を億を超える刃が満たす。全てが処刑刃、ギロチンの刃だ。全てに消滅の概念が乗るだけではなく、その刃にはレギオンの能力でも最も最悪な部類が―――即ち異能殺し、無価値の炎、暴食、そして即死の能力が付与されている。軽く行っても頭のおかしい能力に違いない。だがこれも運命へと介入した水銀が意図的に集めた駒だ。全てはこの瞬間の為に。そしてこれより生み出す未来を守り続ける為に。その為の暴力。その為の刃。ここまでしなくては未知など存在しない。未知は生み出せない。自身をころす最大の可能性すら利用して水銀は最高最強の覇道神を生み出し、集めだした。

 そして、死の風が吹く。刃が風となって波旬の全身に襲い掛かる。

「あぁ? なんだよてめぇ。俺に触るんじゃねぇよ。気持ちが悪いんだよ糞が触れるな」

 億を超える刃は肌に触れる事に成功するが、それだけだ。体に触れることができようが、関係はない。無量大数の前にどんな数字も意味をなさない。能力や異能などは意味を持たない。力。そう、純粋な力。それだけが波旬を縛る法則であり、波旬を打倒する法則。波旬の存在が無量大数である故―――波旬を打倒するには無量大数と、同じ境地に立たなければ勝つ手段はあり得ない。

 自滅因子を発現させることのできないこの短時間では、それ以外に勝利する方法はない。

「―――来ます! 受けようなどとは思わないでください……!」

 その邪神の心理をトリファが読む。引き上げられたトリファの異能、サイコメトリーはこの領域では波旬の心をその表層部分だけ読ませ―――引き換えに、その全身に罅が入る。表層を読むだけでも偉業だ。触れてしまえば指先一つで全滅すらあり得る敵の行動が解ったのだ。

「邪魔なんだよお前ら。全員消えろやぁ」

 無造作な動きだった。蠅を追い払うような手の動き。無造作に手を振る動きだけだが、それをまともに触れてしまえば全てが終わる。腕を振る動きで座に亀裂が走る。その初動で宇宙が数百、数千、数万と破壊されて行く。波旬を覆っていた焦熱の世界と無価値の炎が一瞬で散らされる。吸精月光が跡形もなく消え去る。メルクリウスが天体操作によって生み出した並びが根元から砕け散る。それだけの破壊を生み出しても腕の一振りの勢いが衰える事はない衰える筈がない。どんな速度を持っても、どんな法則を持っても、波旬には純粋な力以外で勝利する事は出来ない。それが絶対のルールであり、唯一のルールなのだ。

 だからこそ、消滅の覇道神が前に出る。

「オオォ―――ッ!」

 最初から回避なんて不可能なのだ。速度からしても、攻撃力からしても、防御力も、そして異常性も。その全てが波旬に劣っている。正気何て最初から零で、存在していない。それを一にして勝利するのがこの勝負。そして零を一にする要素をこの覇道神は有している。

 それは―――格上殺しだ。

「お前は消えろ……!」

 ツァラトゥストラより続くある異常性。それは格上、自分よりも力量が上の相手に自らの理を押し付け、従わせることのできる所にある。即ち格上殺し。今までほぼ格上との戦闘のみを行い、それに敗北してきた来歴を見れば皮肉として言えない能力。だがその経験は回帰を得て実る。格上にさえ自らの渇望を、覇道の影響を押し付ける。それが明宏には存在する。常に瀟洒であったラインハルト、そして傍観者であり続けたメルクリウスでは絶対にたどり着く事の出来ない境地。

 それを持って奇跡にも等しい行為を当然とやってのける。

 波旬の腕の一振りが襲い掛かる瞬間、その威力が消滅する。だが完全にではない。完全に相殺できるはずがない。だがそれでも、消滅を免れる程度に配力が落ちる。そしてそれを、

 明広が正面から受け切る。

 だがその衝撃はとてつもなく、全身を引き裂きながら体をボロボロにし、そのまま後方へ―――マルグリットへと向けて威力が拡散する。

「卿も女神の騎士を気取るのであればもう少し頑張りたまえ」

 そう言ってラインハルトが身を盾にし、マルグリットへと向けられた、残った威力を受け切った。そしてそれを受けたラインハルトの体もまた、ズタズタに引き裂かれる。普通の人間であれば即死に違いない威力。状態。それでもこの二人は瞳の焔を絶やすことなく燃やし続けている。まだ生きているし、戦える。それはこの二人が人類という枠を完全に超越し、生物である事を止めている事実に他ならない。もはや人間ではない。彼らが一つの宇宙であり、他の宇宙を飲み込むことによって拡大する、世界の病原菌とも言える存在だった。だがそれも、波旬の攻撃を受けて一瞬で瀕死となる。

 故に、

「さあ、仕切り直しましょうか」

 既知の覇道が二人の身を包む。それによって発生するのは時間の逆行。ラインハルトと明広の二人の状態を波旬の攻撃を受ける前まで逆行させる。その事によって波旬によって受けた傷が消え去り、攻撃を受ける前の無傷で覇気溢れる神格の姿に戻る。回復ではなく、逆行。それがメルクリウスが歴代の覇道神の中でも持つ異常性の一つ。時間軸を無視しての活動がこの男には出来る。たとえ未来に存在していたとしても過去を呼び出し今に顕現させることが可能だろう。

 しかし、メルクリウスの言うとおり、状況は完全に仕切り直しだった。刹那ごとにラインハルトと明広が上限無く強化されて行くが、それでも波旬の強さへと辿り着くのは到底不可能な話である。波旬という邪神はこの世界、いや、座というシステム上生まれる事の出来る最強の存在だ。もうこれ以上の異常性と強さを発露する存在は生み出せない。それは座に残っていた悪意の最後の悪あがきとも言える。が、そこまでだ。これ以上は生み出せないし、もう生まれる事もない。問題はこれをどうやって倒すか、となる。

「行けるか?」

「張り付けば一撃で殺せる」

「然り、その為の娘であろう」

 娘、と言われて覇道の光の中で一人の少女が揺らぐ。が、恐怖や圧力にではなく、その心の、渇望による武者震いだ。

「―――僕は行けるよ」

 その声に続く様に、

「道は俺達で作るさ」

「マスター、露払いはお任せを」

「ふん、貴様ならこの程度造作もなかろう? ハイドリヒ卿の手を煩わせるなよ」

「あ、先輩が褒めてるとか超珍しいものが見れた。ヤバイ、今日命日になるかも」

「終わったら待ってろよ」

「こらこら」

「緊張感ないわねぇ……」

 互いに叱咤激励し、この先に勝利が存在するとあって疑わない。誰もが互いの力を信じてこの場に立っている。この先にあるのは絶望ではない。絶対的正しさの勝利、そして新たな世界の明日が待っているのだ。それを確信して誰もが立っている。故にそこに絶望的な焦りなどは存在しないし介入する余地もない。誰もがともに日常に帰る事を信じている。

 だからこそ、

「行くかね」

「あぁ」

「いい加減終わらせよう」

 覇道三神が未だかつてない程にその力を高めた瞬間―――それは理解した。

―――推奨BGM:波旬・大欲界天狗道

         「あぁ? なんだお前ら。誰かが消えるのが嫌なのか?」

 それは覚醒とも言えることだった。それは波旬が始めた示した理解だった。白痴で生まれ、白痴で死んだ神格が初めて学習した事だった。これが独り言に違いはない。だが第三の目を通して初めて聞いた言葉、理解した言葉、そして学習した事だった。それに対して波旬が得た感想は一つ。

                「どうしようもねぇ変態だなてめぇら」

 誰よりも早く気付けたのはトリファだった。

「来ま、す……ッ!」

 溢れる邪気が表層を読み取っただけのトリファの体を砕く。それだけの強烈な殺意を波旬は持っていた。もはや散った者を救う時間も、蘇らせる時間もない。トリファは己の身で、次の一撃を予期した。

 避ける事も回避する事も出来ない一撃の存在を。

「ハァアアアアア―――ッ!!」

 誰よりも早く動いたのはシュライバーだった。全ての行動を超えて動ける彼女を。逃がすための、仕切り直すための動きを―――

「―――知らん」

 最速を踏み潰した。シュライバーが死んだ。

 同時に波旬が始める見せる攻勢が始まった。この状況が始まる前に勝負をつける事が勝利に対する条件でもあった。仲間を失った今、勝利は絶望的だ。それでも。

「負けない……!」

「奮起せよ―――世界の荒廃この一戦にあり!」

 無量大数の拳が振るわれる。消滅の概念が叩きつけられ減速し―――止まらない。

「最上君は―――」

「―――やらせないよ」

 櫻井の兄妹が前に出る。渇望を、能力を全開にし、誰よりも前に出る。この中では劣っている方だと理解しているから。自分の代わりはいるから。だから前に出て―――自分の身を盾にして攻撃を受けた。一撃で体が砕け散る。炎と腐食の力がまるで意味をなさない。それどころか威力は衰えない。

「ははははははは! なんだそりゃあ。無駄死にだなぁ、おい」

「貴様ァ―――!!」

 雷光が虚空を駆け抜けて疾走する。

「キルヒアイゼン!」

 それに続く様に焦熱が続き、そして更に前に出るのは黒騎士だった。

「我らの身を持って道を開こう……!」

 焦熱、雷光、終焉が波旬の攻撃へと特攻する。そう、特攻。後戻りはないのだ。身を超える全力の攻撃が消滅の覇道と合わさり―――ようやく威力を減退に押し込む。だがそれで三人の騎士が散る。

「ォオオオオオオ―――ッッ!!」

「あぁ? なに吠えてるんだよ気持ちが悪いんだよ。とっとと全員消えろよ」

 波旬の攻撃を明広が全身で受け―――そして止める。仲間を失った事によってその覇道が更に血の色で濃く上がる。渇望が深まる。覇道神としての頂点へと駆け上がる様に更に成長が進む。

 だが、それも波旬の前には微々たるものでしかない。

 波旬の一撃を受け、その全身に罅が走り、何時砕けそうになってもおかしくない状態になっている。

「明広!」

 即座にベルゼバブが肉体の修復に走る。が、その瞬間には波旬が次の一撃を繰り出している。

「情熱を燃やし続けたい? 穢れを引き受ける? 黄金に焼かれ続けたい? 光になって導きたい? 真の終焉が欲しい? なんだ。なんだそれは。くだらん。どれも糞以下の塵以下だな。何故そうも気持ちが悪いんだ。吐き気がする。臭いんだよ。なんだよそりゃあ。あぁ―――てめぇら変態だったな。ほら、死ねよ変態」

 拳がマルグリット目がけて繰り出される。これだけが波旬の狙いだ。他の存在は塵でしかない。全ては波旬にとって不快な女を殺す事を阻む塵でしかない。森羅万象滅尽滅相―――波旬の感じる不快感。誰かに触れられている感覚から逃れるためであれば、森羅万象を滅ぼし、全てを無に帰そうが、それを厭わない。いや、戸惑う精神など持ち合わせていないのだ。

「マリィちゃん!」

「リザッ!」

 リザがマリィを押しのけ、波旬の攻撃を代わりに受け―――散る。

「ロンギヌスランゼ・テスタメント―――!」

 意識の虚、リザが死んだ瞬間、攻撃を終えた瞬間に投擲される必殺の聖槍が波旬へと向けて疾走する。そこに時間の概念はない。再生しながらもそれを明広は消去した。故に時間を超越した槍は投擲された瞬間、既に命中した、と過去への攻撃に成功する。が、

「ひゃはははは! いいぞぉ、また塵は減ったぞ。消えてなくなれよ。真っ平らになれよ。俺は俺以外にはいらねぇんだよ」

 カスリ傷すら生み出せない。役割りで言えばラインハルトが攻撃、明広が防御と防御破りを、そしてメルクリウスが切り札を斬る役割として成立している。

 故に、

「始まりから終わりまで」
Ab ovo usque ad mala


 メルクリウスは手札を晒し、使う。

「時はすべてを運び去る」
Omnia fert aetas


 素粒子間時間跳躍・因果律崩壊。並行世界、そして過去と未来への同時攻撃を発生する。波旬の邪気に当てられても消えず、それでいて肌を撫でる事に成功しているだけでそれがメルクリウスが持つ秘術の一つである事は理解できる。だがそれは足止めにすらならない。メウルクリウスは明広みたいな格上殺しの奥義を持っていない。それが最大の弱点でもある。―――自らを超える存在に対する攻撃手段を持っておらず、その手段を持つ存在を生み出す事しかできないのだ。だからこそ、メルクリウスができるのは目くらまし程度だ。

「実に情けないな。この程度しかできぬとは」

「とはいえ」

「これも運命ってやつなら―――そんな運命も斬り捨てるぞ!」

 メルクリウスとラインハルトの絶体絶命の状況の前に、その自滅因子がうずく。放っておけば完全に芽吹き、ラインハルトとメルクリウスを滅ぼす原因となる。故にそれが芽吹くこの刹那に、

 運命というものそのものを白紙にする。

 消滅の覇道は運命を飲み込み、それ尾消滅する事でこれから発生する未来を破壊し、騙す。魂が求める安息さえも破壊し、そして自滅因子の発芽を無理やり抑え込む。三神がどれか一つでも墜ちれば間違いなくこの戦いは終了してしまう。既に散った者の為にも、この場は絶対に勝利しなければならない。運命も未来も、兆を超える命を奪い去って戦っているのだ。

 敗北だけは許されない。

 勝利すればマルグリットの輪廻転生で亡くなった者達が来世を迎えられる―――敗北すれば待っているのは虚無だけだ。それだけは許されない。

「あぁ―――」

 それでも、

「―――貴様ら邪魔だぞ」

 運命としか表現のしようがない。

 殺意を持って相対する波旬は殺意を持って攻撃してくる。それは赤ん坊が手を振り回しているだけの行動に近い。だが明確な殺意を持った今―――それを止める方法など存在しない。成長をもって覇道の頂点へと立ちつつある明広の覇道が波旬の天狗道と徐々にだが鬩ぎあいのできる領域へと到達しつつある。それでも完全な亀甲はありえないし、波旬を止めるには至らない。必殺の攻撃は八つ裂きにする為に振るわれる。

 止めようがない。

「ハイドリヒ卿!」

「マスター!」

 ラインハルト、そして明広へと同時に放たれた攻撃は多少減少する事はあっても、威力を残したまま襲い掛かってくる。もはやかばうこと以外に助かる道はない。シュピーネとアストが庇い、そして死ぬ。レギオンの中核を担う者達が大量に死滅した事によってもはや最初ほどの戦闘力を有していない事は明白だった。

 もはや、勝利はない。

 零を一に変える、それを行うだけの人員も足りない。

「どうして、どうしてみんなが―――」

「どうしてなくなったら泣けるんだよ。意味が解らん。だが、あぁ、そうだな。どうでもいい。さっさと気持ちの悪いそれを引込めろよ。イラつくんだよ。掻き毟りたいんだよ。全てを平らにして俺の為だけの俺の世界が欲しいんだよ」

 マルグリットの涙を嘲笑し、波旬は終わらせるために腕を振り上げる。レギオンはその数を大量に消耗し、髑髏の軍勢も多くが散らされている。戦闘の中核を担う明広がまだ戦えるとはいえ―――ラインハルトとメルクリウスの旗色が悪い。状況はどう戦うか、でもどう生き延びるかではなく、

 どう、回帰させるか、という状況になっている。

「メルクリウス、行けるか」

「無理だ。確かに現時点で座を握っているのは私だ。だからこそ操作における優位は確実に私だろうが―――近すぎる。今回帰を始めようとしても流しきれん。回帰が完了する前に殺されて終わりだろう」

「ふ、随分と我が爪牙達も減らされてしまったな―――あぁ、久しく胸に宿るぞ、怒りが」

 まだラインハルトにもメルクリウスにも戦意はある。だが、どれだけ願っても戦局は好転しない。本気で殺しに来ている波旬が存在する限り、現状で勝利する事は不可能なのだ。故に、明広は一つの決断を取る。

 それは明広が持ちうる最大の特性、そして最大の異常性―――格上二さえ覇道を通すという能力だった。それを持って、

 残りの覇道神”全員”の覇道を食い、包み込んだ。

「卿は……!」

「―――」

「アキ!」

 ラインハルト、メルクリウスのそしてマルグリットの覇道が刹那の間だけ消える。その瞬間に明広が叫ぶ。

「司狼、茅場、頼んだ」

「―――あいよ」

「諒解した」

「貴様は―――ッ!」

 覇道を消滅させた状態、そして司狼の異能封じによってラインハルト、メルクリウス、そしてマルグリットの能力が封じ込められ、気配さえも消失する。それが茅場によって永久封印とされて―――

「ごめん、マリィ」

「うっ、あっ―――アキ、何を……?」

 マルグリットの腕を切り落とした。即座にその腕が明宏の手によって再生される。が、明広がマルグリットの腕を切り落としたとい驚愕の事実がラインハルトを驚愕させる。だがその行為を見て、メルクリウスが悟る。

―――推奨BGM:Amantes Amentes

「後は頼んだ、メルクリウス」

「承った。しかし今の行為の代償、後に払ってもらおう」

 メルクリウスが言い終わった瞬間明広の覇道が瞬間的に膨れ上がり、その波動が戦えぬ者を―――三神を弾きだす。その場に残された神格は明広と波旬のみだった。

「おいおい、ワザと俺らを残しただろう」

「ま、いいけどよ」

「貧乏クジ引いたわあー」

「くっくっくっく、笑ってる癖に良く言うぜ」

「みんな元気だなぁ」

 黄金のレギオン、その中核を担っていた黒円卓の生存者を置いて、もう誰も残っていない。だが、いや、だからこそ、明広は―――自分の腕を斬り落とし、そこにマルグリットの腕を付け加えた。異常にも見れる行動、いや、異常その者と言ってもいい行動だ。だが付け替えた腕は動く。それもそうだ、何故なら、

「どうよ、自分の女の腕は」

「ま、動くわな。シャヘルとシャレムは双子の神様。兄妹の神なんだよ」

「じゃあ兄妹で結婚してんのか、そりゃあ笑えるな」

「魂だけはな。ま、いい笑い話だよ」

 黄昏の女神の腕に力を通すと、それをフィルターに再び女神の加護が現れる。だがそれは先ほどの様な共存の様な力を持たない、ダミーだ。フェイクにすぎない。だがそれを敏感に嗅ぎつける。存在が一人いる。一瞬消えた覇道に標的を見失うも、誘蛾灯に誘われるように明広のへと視線を向ける。黄昏の女神、その腕を付けた男が吠える。

「ここだ、俺はここにいるぞ! どうした白痴の邪神! さあ、溢れ出してみろ! 殺して見せろよ!」

 散った仲間たちの魂を集め、それを抱きしめ、明広は叫んだ。波旬はその言葉も行動の意味も理解できないし、するわけがない。ただその腕を通す気配によって、自分を抱きしめている存在がアレだと、明広だと理解する。それが致命的な迷いで、どうしようもないブラフだと理解できず、

「ぶち殺してやらぁ!!」

 ―――流出を溢れさせた波旬がメルクリウスのいなくなった座に組み込まれ、魂を押し付けられながら、攻撃の為に手を伸ばす。駆逐する様に明広を流出で押し出す。波旬を包むのは困惑と殺意。手を伸ばせば殺せるはずなのに。なのに波旬は自己の内に自分以外の異物が膨れ上がるのを感じている。そしてそのせいでまともに手を伸ばす事すらできない。

「てめぇ俺の体に何をしやがったああああああああああァァ―――!!!」

「ハハハハハハ―――ハハハハハハハ―――ハハハハァ―――!!! 俺の負けだ―――だがタダでは負けんぞ。待っていろ、波旬。絶対だ。絶対俺はお前の首を貰ってゆく。覚悟しろ。俺達はあきらめが悪いんだ。何度殺され、何度回帰しようが再びここに立ってきた。人の俺、聖遺物の俺、男の俺、女の俺―――那由他の全てを魂が覚えている。だから覚悟しろ波旬。俺達は、お前を絶対に滅ぼして見せるぞ……フフフフ……ハハハハ―――ハハハハハハハハハ―――!!」

「笑ってるんじゃねぇええええ糞がァァァ―――!!!」

「最上君……本当に馬鹿だね。私が守ってあげないと本当にダメな人」

 玲愛が庇うように体に抱きついてくる。その顔は年下の後輩を咎める、学園の先輩の表情そのものだった。

「結局こういうオチかよ……ま、俺ららしいか」

 司狼がそう言って、笑う。欠片もこいつは諦めてはいない。まだ勝利できると信じている。

「だが―――あぁ、兄弟ならばまた、また俺らを……!」

 そしてナハトが次こそは勝利を、と確信する。この戦いは決して無駄ではない。今敗北しても。再び立ち上がりこの戦いを意味あるものとすると。

 故に、全員が死んだ。

 波旬の殺意が届き、体を打ち貫く。レギオンが、仲間が庇うがそれを貫通して明広の全身を貫く。満身創痍の体では回避も防御も出来ず、出来るのは散り行く仲間達の魂を抱きしめる事だけだった。もし、一人でもレギオンをマルグリットらと共に追い出していれば、体は砕け散っていたに違いない。だが、残った者達で庇った結果―――寸前の所で体が持つ。

 少なくとも、落ちる場所と流出を維持する程度には。

 完全な敗北だった。生き残るためにラインハルトも、メルクリウスも、マルグリットも完全に神格を隠す必要があって―――封じ込められた。そして明広も、波旬に対して反撃ができる様な状態へと追い込むために、もはや行動不能な状態へと陥っている。

 落ちる。

 落ちる。

 墜ちる。

 座から、特異点からはじき出され、過去最大最高純度で流出しながら魂を抱きしめ、墜ちる。

 その瞳から流れるのは涙。敗北の事実、そして相手の行い、そして今の結果を悔いての涙だった。結局のところ―――仲間が盾にならなければやつの攻撃は何一つ防げなかった。倒す為に用意した秘策さえ使用する事が出来なかった。あれだけかこつけて、それでその結果、惚れた女の腕を切り落として、仲間は全滅。

 未来などない。

 残されているのは絶望だけだ。

 絶望だけだが―――。

「ごめんマリィ―――君を愛している。君の愛を忘れない。だから―――俺を許さないでくれ」

 ある世界に落ちる。流出し、季節を丸一つ消し取り、自らの領域に抱き込む。死んだもので、自らの手が及ばぬ者は魂を次へと進めさせる。

 残った者には全力で愛を注ぐ。死を拒否し、消滅を拒否し、害意を拒否し、天狗の理を拒否する。理を完成させてなるものか。貴様には絶対に負けない。私はこの命を愛している。この者たちは私に残された最後の宝石たち。あぁ、第閉めよう。あぁ、守り通そう。我が領地にいる異形の者どもも愛想。姿かたちではなく魂の在り方に美しさはあるから。故に俺はお前らを全力で愛し、守ろう。我が愛児たちよ、その子達よ、その子孫らよ―――天狗道を滅ぼす為にその生涯を捧げよ―――。


                           ◆


「……キリト君?」

「……ん? あ、いや、ごめん」

 空を見上げていた。長く続いていた地震のせいでところどころ道路には亀裂が走っていて、道路も混乱している。アスナと一緒に街を歩いていたのに、実に都合が悪い。長い地震が終わってようやく一息をつけると思い、アスナとまた歩こうと思ったら、何故か等々に空を見上げたくなった。

「キリト君……どうしたの?」

「え?」

「泣いてるよ」

「マジ?」

 そう言われて初めて自分が泣いている事に気づかされる。袖で目元を拭ってみるが、それでも涙は止まらない。まるで号泣しているかのように涙は止まらず、あふれ出てくる。そして何故だか解らずに、無性に悲しくなってくる。どうしたのだろうか。情緒不安定なのかなぁ。

「キリト君大丈夫?」

「あ、いや、俺にも、よく、解らないんだけど……」

 涙を流しながら空を見る。

「―――何か、すごく大事なものを失った気がするんだ」


                           ―――Begin Alicization






 後半やや強引ではないか? と悩みましたが、波旬という勝率0の相手に対して全員……というよりも覇道神を一人も死なせず終わらすにはこれぐらいむちゃくちゃな方がいいかなぁ、と思ってこんな感じで落ち着きました。今までにないスケールでのバトルでしたが、どうなんでしょう? てんぞーもここまでスケールのでかい戦いは初めてだったりします。

 これにて恐怖劇の序幕が終わりました。

 これからが本番です。

 ラインハルトもメルクリウスもマルグリットも覇道を封印され、明広は墜ちて、波旬は座を握って、レギオンは全滅。もう希望は残っていないって言えるほどに絶望的な状況ですが、幸い覇道神は生きています。この先どんな展開が待っているかは、

 もう少々、お待ちください。

 以上、更新とクリスマスプレゼントでした。

 それではみなさん、

 フローエ・ヴァイナハテン
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| 断頭の剣鬼 | 10:15 | comments:12 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

おおお……。
こんな時、どんなコメントをすればいいか思い浮かばない。
まあ唯一言えるとしたら、続きが気になり過ぎてやばい。

| 空 | 2012/12/25 12:05 | URL |

エロエノーレとか渇望溢れすぎでしょうwww

| 通行人 | 2012/12/25 12:07 | URL |

あれ、これってkkkじゃ・・・・

| | 2012/12/25 13:53 | URL |

壮絶すぎて言葉が(焦
これだけの豪華なメンバーで挑んで座を掴む天狗さんの異常さは極まってますね―――
まあ、それはそれとして、我らがアストたんと同時に消滅したシュピーネさん。波旬の一撃削るとかパナイッスよ(笑)
彼のハイスペックが留まることをしらないwww

| 女神は至高、金髪少女は至宝 | 2012/12/25 17:58 | URL | ≫ EDIT

なんかごちゃごちゃしてて分かりずらいけど、これって黄金のレギオンが黒円卓-1(マキナ)で処刑者って言うか明広のレギオンが茅場・マキナ・司狼・ナハト・ジューダス・アスト・ユウキってことでいいのかな。

それにしても、ここまでの戦力を集め過去最高の実力を身につけても波旬に届かないんだから波旬の出鱈目さがきわだったな。

ところで、明広さりげなく我等がアストたんにマスターって呼ばれている。うらやましすぎる!!

| 随神相 | 2012/12/25 18:18 | URL |

女神の腕を自分の腕に付けるとは・・・これが右腕が恋人という奴か 右腕につけたのかは知らんけど

| 慶次 | 2012/12/25 19:46 | URL |

アストたんデレデレや!?
このままだとKKK---いや、そうするとキリトたちの出番がなくなるんじゃw 具体的にはMMOの入り込む余地がなくなるww
てか天魔の数が増えすぎて東征軍涙目だろww
あ、天魔なアストたんは見てみたいカモ~
しかし、所々明弘のレギオンがだれかわからなかったのは勉強不足や(泣 個人的にはあそこにトウカがいるんだと信じたい(真剣

| 短足ランナー | 2012/12/25 20:35 | URL | ≫ EDIT


色々と感想を送る前にとりあえず・・・・・・

俺らのために最高のクリスマスプレゼントをありがとう、てんぞーさん!!

このプレゼントのおかげで一人のクリスマスでも寂しくないね!!クリスマスがひとりとか慣れてるからさ・・・・

とりあえず、あそこまでの戦力を集めたってのにまだ勝てない波旬のデタラメなまでの強さ、さすがは波旬。

波旬に対して戦うあの中に茅場やユウキちゃんがいるとは驚いた!!まぁその他にもたくさんいたけど、全部わからなかった自分の勉強不足にちょっと( ´ ω ` )<ショボーン

このまま神咒神威神楽みたいになってしまったら東征軍めちゃくちゃ頑張らないとなwww
じゃないと神咒神威神楽原作のままの東征軍じゃ勝てないだろうしね。

| ガリバー | 2012/12/25 21:50 | URL |

KKKにいくのかな?

そしてなにげにキリトが座に近づいている……!

| グラスハート | 2012/12/26 00:48 | URL |

開幕の段階で眼前セルフエコノミー。
覇道4柱VS波旬ってだけで涙腺がぁ・・・。
「前の世界」じゃメルと明広だけだったしさぁ。

で、レギオン壊滅で絶望。
このままアリシゼーション編でKKKですね。
特異点から落ちていったときの独白が悲しくて仕方ない。

でも、マリィも獣殿もメルクリウスも生存し、
明広の守る世界が、希望が残っている・・・・・・
そうですよね、てんぞーさん?

| 断章の接合者 | 2012/12/26 06:20 | URL | ≫ EDIT

シュピーネさんが、カッコいいw
kkkが、始まるのか?

| とっつき | 2012/12/26 13:58 | URL |

波旬が座を握ったということは、
これからのSAOの世界の理が大欲界天狗道になるんだよな。
その辺どうなるか気になる

| シオウ | 2012/12/26 18:23 | URL | ≫ EDIT















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