陳情の先を行く部屋

基本的に二次創作を公開しているブログです。楽しく読んでいただければ幸いです。

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魔法少女リリカルなのはStrikerS ~不良騎士道~ 第29話 不良騎士暴走し終わる

超久しぶりの更新で色々とネタとかノリとか忘れてます。ごめんなさい。
だから芸風が超合わってます。ご了承ください?
とりあえず強引ですがリセットの為にこの話でこの流れを終わらせてみました



 カリムとユーノが新たな服へと着替え終わった。カリムの生着替え―――録画、あると思います。なんて事も思ったが、流石に超えてはいけないラインがあるのでそこらへんは見ない方針で決定した。ホテルの一室で着替えが終わった二人の事を確認すると、再びモニターを通して二人がレストランの席に着くのを確認する。先ほどとはまた別の席だ。先ほどの席は水で濡れていて使い物にならない。

『全員位置に付いたな?』

 モニターを通して確認するカリムとユーノはまた別の服装に変わっているが、その和気藹々として雰囲気は壊れていない。そこにガッデムという感覚は非常にある。あの空気をぶち壊せないものか。ともあれ、

「何とかしてこの場を破壊しなくては……!」

「段々と目が血走ってきてるよウィル?」

 うるさい。


                           ◆


 ようやく前菜が登場した事もあって、それを口にしながら落ち着いた雰囲気の中でカリムと話を進める。正直お見合いとか結婚とか、そういう事に互いに興味はない。故に自然と話題はそういうところから離れて、職場の話になってくる。悲しい事か、どちらも社畜と言われてもおかしくないぐらいに働いている。故に話題は限られてくるのだ。

「最近、また無限書庫の奥が発見されたんですよ」

「また、ですか?」

「えぇ、もうそろそろウンザリしてきたところなんですが、今度は侵入者避けにゴーレムタイプの侵入者避けも仕掛けられてたり、色々と酷い事になってますよ」

「無限書庫は中々に魔窟化してると話を聞きますが……」

「多分出回っている話の九割方は本当の話ですよ? 無限書庫という場所は発掘を進めれば進めるほど文献が出てきて、そして同時にトラップも出てくる一種のダンジョンですからねー……」

 少し、職場での最近の働きを思い出す。そして思い出した途端料理の味が感じられなくなる。なんというか、無限書庫は本当に魔窟だ。無限書庫ではアルバイトは全面禁止、働くためには最低でも二ヶ月の研修で無限書庫の危険性を理解するだけではなく、ある程度の魔導士としての実力が要求されてくる。

 無限書庫への就職率の低さは今更驚くべきものではないが、

「もう少し、もう少し新人入ってきたっていいんじゃないかなぁ……」

 現状と将来の事を考えるともう溜息しか出ない。無限生成のダンジョンかよ、と思わずメガネを握り壊しながら叫びたくなる始末だ。そこは鋼の精神でどうにかしているし、無限書庫の人間とは大半が調教されきっている為不平や不満を吐き出す前に仕事をする優秀な仲間だ。一緒に日の出を迎えた回数などもはや数えたくない。数えたくないから新しい人員をくれ。お願いだから人員を割いてくれ。今日このお見合いの最中にも仲間は戦場で戦っているんだ。

「ものすごく顔色が悪いですか大丈夫ですか?」

「いえ、僕一人だけ仕事を休んできているので、少々心苦しい思いを……」

「あぁ、私もそれは多少ありますね」

 カリムが上品に笑う。


                           ◆

『おい、誰がカリムの笑顔を見ていいと許可した。おい。あぁ?』

『もはや理不尽ってレベルを超えてる件について』

『独占欲強すぎる男は嫌われるぞ』

『独占欲ではない! これは決して独占欲ではない! 保護欲だ!』

『そしてこの供述である』

『法廷では俺が証言台に立とう』

『味方がいないぞウィル?』

『今度お前らに休みをくれてやる』

『我ら一同』

『忠誠は全て』

『騎士へ』

『捧げます……!』

『チョロすぎるでしょいくらなんでも』


                           ◆


 あ、またプレッシャー感じた。今日はなんだか墓穴掘ったり地雷の上でブレイクダンスを踊っている気分になる。いや、ちょっと待てよ。

 カリム・グラシアとはだれだ。

 聖王教会のシスターだ。

 どんなシスターだ?

 騎士で予言能力を持っている。ついでに言えば狂犬を護衛に持っている。

 狂犬。

 狂犬ウィルフレッド。

 忘れてた……!

 そう、忘れてた。あの超カリムラブ(死後)であり、そして尚且つその偏愛を一切隠しきれていない狂気の不良騎士を。そう、あの男ならお見合いを聞きつけて監視するとかやりかねない。―――そう考えればさっきの水も妨害行動の一つではないのか? そういえば妙に視線を感じる気がする。ホテルの人員も権限とかコネ使って勝手に自分の手駒とすり替えていそうな気がする。

 アレ、今、かなりピンチなんじゃないかな……?

 考え出したら嫌な予感が止まらない。想像する事どれもがリアルすぎて笑えない。普段の発現とか、武勇伝からして実行しそうで怖い。というか絶対している。絶対既に目をつけられている。

 ―――ヤバイ。

 今、確実に命が狙われているかもしれない。いや、確実に狙われている。そう考えたらこのお見合い自体が大きな地雷だ。今すぐ、今すぐここから逃げ出す必要がある。

「……ユーノさん?」

「あ、は、はい!」

「声が上ずってますが大丈夫ですか?」

「いえ、そ、その」

 考え出したら急にカリムの存在が怖くなってきた。そう、此処は少々失礼かもしれないが適当な理由をつけて帰るのがベストだ。そうと決まったら話は簡単だ。今、自分が無限書庫の司書長であることの立場、そして身分を最大限に利用する……!

 瞬間、

「本当に大丈夫ですか?」

 カリムが此方に顔を寄せてきた。


                           ◆


「あーウィル? テーブルが砕けたよ」

「なんて柔らかいテーブルなんだろう。少し握った程度なのに」

「もう少し感情をいれて喋ろうね?」

「大丈夫。ウィル。とても落ち着いている」

「ユーノは今すぐ逃げた方がいい」


                           ◆


 駄目―――! これ以上駄目―――!

 カリムが近づいた瞬間感じた悪寒やプレッシャーはもはや偽りだとは勘違いできない。確実に、今、自分はウィルフレッドに監視されている。確実に、どこかで鬼の様なオーラを纏ったあの不良がこの様子を監視している。それにしてもこのカリム、シスターだと思っていたが意外と大胆なのではないだろうか。

「……」

 見えた。

 カリムが此方へと顔を寄せる瞬間、このシスターは確かに―――微笑んでいた。そう、微笑んでいた。心配する様子はその一瞬だけなかった。いや、このシスターは知っている。この状況の意味を解っていたのだ。いや、多分最初から理解して利用していたのだ。

「すいません、部下に呼ばれ―――」

「ミッドからの通信は届きませんよね?」

「実は特別な通信で―――」

「魔力使ってませんよね?」

「すいません、所要が―――」

「ありませんよね?」

「……」

「……」

 イヤァ―――!!!


                           ◆


 何やら騎士カリムとスクライア司書長が見つめ合っているが、これはどういう事なのだろうか。さっきから念話で上司が発狂してるけどそれはもはやこの場では平常だと思うのでスルーするが、……少々見つめ合ってる時間が長い気がする。いや、少し注目すれば騎士カリムとスクライア司書長の口が小さくだが動いている。

『何か……聞かれない様に話している?』

『報告を! 報告を! 報告を!』

『落ち着こうよウィル、ね? まずはそのデバイスを床に置こうよ。な?』

 やっぱり上司の発狂状態は収まらないらしい。しかし話は気になる。少し、再び水を持って行くフリをしながら接近を試みる。どうやら騎士カリムもスクライア司書長も会話に集中していてこっちの様子が見えないらしい。拾った音を共有する設定に素早く設定を変え、そしてゆっくりと接近する。声が小さく、全ての内容が聞こえてくるわけではないが、騎士カリムとスクライア司書長の声が聞こえてくる。

「……ねぇ……いい……でしょう?」

「……すいま―――」

「少し……一緒……良い」

「……解……後……」

「気持ち……ね……」

 なんか聞いてると言葉が切れているせいでやたらエロく聞こえてくる会話なのだが―――

『ブチッ』

 あ、念話の向こう側で何かが切れた。

『ユゥウウウウ―――ノォオオ―――!!!』

 頭をノックアウトしそうなほどの大声で響いてくる声が聞こえた瞬間、厨房からダッシュで出てきて、レストランの外へと走って逃げる姿が現れた。

「巻き込まれる前にスタコラサッサだぜ」

『同感だな』

『以下同文』

『ちょ、皆! 置いて行かないで!』

 エリックが厨房から逃亡し、他の二人も一瞬で逃げ出した。俺も素早く水瓶を床に置き、お見合いを続ける二人に背を向けて走り出す。急激な行動にようやく気付いた騎士カリムとスクライア司書長が此方に気づき、そしてスクライ司書長が顔を青ざめる。あぁ、この人多分途中から気づいていたんだ、とどこか他人事の様に感じながら店の入り口へと向かおうとした瞬間、

「ユ―――ノ―――くぅ―――ん!」

 レストランの入り口部分が吹き飛んだ。即座に足にブレーキをかけて方向転換し、厨房近くのカウンターの後ろへとダイブする。もちろんというべきか、やはりと言うべきか―――入り口を吹き飛ばして登場したのは目に光を失った上司の姿だった。いくらなんでも精神耐性脆すぎるだろこの上司。誰か、早く精神安定剤を持ってくるんだ。

『マーシュまだいるのか?』

『残ってるんだったら映像中継するんだ!』

『無事だけを祈ってるよ』

「この外道どもめ……」

 ヴェロッサの声がしないが、声がしないということはおそらくそういう事なのだろう、シャッハ共々上司の犠牲になって本当に申し訳ないけど他人事なのでスルーしておく。聖王教会へとやってきたばかりの頃と違って、この上司のノリにはなんだかんだ言って自分も慣れてしまっている部分がある。非常に残念な事だが、ちょっとだけワクワクしてきた。

「俺のカリムとな―――にしてんのかなっ! かなぁ!」

『俺の女宣言キタ―――!!』

『いや、それ自体は前からやってるだろ』

『押しが弱いな……』

 冷静な外道共をスルーするとして、スクライア司書長が今にも死にそうな顔をしているのに対して、騎士カリムは余裕の表情だ。というか上司は隠れていたのは見つかったら怒られるからだろうに……。

「ウィル」

「……」

「無言で逃げようとしない。ここに来る。座る」

「……はい」

 一瞬で怒りの表情を無くしたウィルフレッドがカリムに促されるままとぼとぼと歩き、正座でカリムの前に座る。その様子はこれから叱られる子供の様な姿で、先ほどまでの狂乱していた姿はなかった。これから慣れた説教コースが始まるんだろうなぁ、と念話で撤収の声が飛び交う中、ユーノが体勢を低くして、同じくカウンターの裏に隠れる様に入ってくる。片手をあげて、

「やあ」

「ど、どうも。先ほどは水をかけて申し訳ありませんでした」

「いやいや、ウィルの差し金でしょ? 気にすることはないよ」

 そして、二人でカリムとウィルフレッドの方に視線を向ける。

「なんですか。何時までも子供の様で。何時になったら成長と言うものを覚えるんですか? ねえ? ちゃんと目を見て話しましょうよ。なんですかその目は。まるで私を心配しているからこんな暴挙に出たって言いたそうですが、誰が頼んだんですか。誰がやれって言ったんですか。誰が許可を出したんですか。どうせまたシャッハを殴り倒してきたのでしょう? 今回の馬鹿騒ぎにいったいどれくらいお金使ったんですか? ほら、正直に手を使って数字を書いてみなさい。ふむふむ―――えぇ、しばらく禁酒ですね? え、なんですかその半身を奪われたような顔は。まさかここまでやっておいて何の被害もなしで済むと思ってるんですか? 本当に? ……本当に? えぇ、素直なのは美徳ですよ。それこそ素直な方が好感度高いですよ。だからと言って手のひらを反しても好感度は上がりません―――」

「アレに毎回騎士ウィルフレッドが耐えていると思うと胸が熱くなりますね」

「君たちいい性格してるよね。流石教え子って言えばいいのかな」

 慣れたと言ってほしい。

『はい、撤収準備完了ー』

『シャッハを回収したよ』

『お疲れ様ですヴェロッサさん』

『いやぁ、今回も見事なオチだねぇ。いい加減くっつけばいいのに』

『そうですねー』

 あそこまで露骨に互いを意識しているのにくっつかないのは何故だろうか。多分そこには自分ではわからない理由があるんだろうが、詮索するのも野暮な話だ。とりあえずユーノと一緒に立ち上がり、

「撤収だそうです」

「僕も書庫の方が心配だし―――」

 ユーノが説教されている二人を眺め、

「適当に言い訳するとして、帰ろうか」

「はい」

 説教されるウィルフレッドと、そして説教するカリムを置いて、完全撤収が決定した。

 ―――お見合い妨害作戦……成功?




口調とか全部忘れててワロタ。
結果、カオスだけが残ったんや……。
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| 不良騎士道 | 23:47 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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