陳情の先を行く部屋

基本的に二次創作を公開しているブログです。楽しく読んでいただければ幸いです。

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DAY29 ※R-18

「ふふふ……」

「あ……?」

 なんだろうこの状況は。

 ゆっくり整理しよう。今、俺は自分の部屋にいる。そしてベッドの上に倒れている自分の上にサイアスが馬乗りしている。

 なるほど。

 よく解らん。

 いや、よく考えろよ俺。

 そう、思い出せ。なぜこんな状況になったかを。

 記憶を十分前まで遡る。そう、今朝サイアスが持ち込んできた書類テロを何とか終わらせようとしていたのだ。昼になったら昼を食べるといった逃げ出したジェノワーズが帰ってこなかったため、それからずっと一人で書類と格闘していたはずだ。そしてそれがひと段落した段階で、サイアスが来て、

 そしてなんかベッドに押し倒された。

 なるほど。

 よく解らん。

 いや、理解しろよ俺。


 馬乗りになられている状態で何とかサイアスの様子を窺う。もう二十年もガレット城で仕事をしていて、そして戦争も公務もサポートしてくれる重要人物で、そして片思いの相手だ。幼い頃から面識があるのとよく知っている相手と言うのもあるが、個人的には公私のあのギャップの差が溜まらない。こう、なんというか、普段はキリ、っとしていて瀟洒な従者を演じているのに、プライベートになると少し駄目になるところがいい。それでも根っから優しくて、こっちの心配をしてくれて、そしてしょうがないとか言いつつ手伝ってくれたり悩み相談に乗ってくれたり、素晴らしい人格者だと思う。スタイルも昔のパっと見だが、ビオレや今の姉上よりもかなり良かった気がする。メイド服で幾分かよく見せているだろうが、至福の時も十分に綺麗で、そして同時に過去いい感じで、あの胸の形は実に素晴らしい。大きさ、形共に―――

妄想




 ―――うん。俺はいったい何を考えているんだ。

 そういう状況じゃないだろ。

 眼前に問題としてサイアスがいる。しかもその姿はヤバイ。服ほとんど脱げているし。視線を下げたくないけど多分ノーパンだし。尻の感触めっちゃ柔らかいよ! 初めてだよ! すっごいヤバイよ!

 いい感じに脳がオーバーヒートしてきた感じがする。しかし現実として片思い相手のこんな姿を見て平静でいられる方がおかしい。仰向けの状態に馬乗りにされているので体の自由は聞かないが、紳士としての理性が顔を横へ背けさせる。いや、ソッチにはs素晴らしい太ももがあった。白く、きれいな肌だ。いかん。見てしまった。あぁ、逆側にも素晴らしい太ももが……!

 あぁ、これ姉上にバレたら姉上に殺される……!

 ビオレとサイアスは姉上のお気に入りの二人だしな。

 ともあれ、思いっきり頭を後ろへと向ける事で何とかサイアスを視線から外す、一瞬、半脱ぎのサイアスの胸の桜色っぽい何かが見えた気がするが気のせいだ。あぁ、気のせいだ。思い出してはならない。見た瞬間鼻から出してはいけないものが流れ出てしまいそうだ。それが出たらもはやガレットの王子としての威厳どころか男としてヤバイもんを失う気がする。

 と、とにかく、

「な、なにやってんだよ!」

「なに、とは解りませんか、殿下?」

 必死に顔を背けているのに、顔がよってくるのを気配として感じる。数瞬後には何か柔らかい二つの感覚が胸に押し付けられ、そして彼女の顔が耳元に寄せられるのを感じる。色っぽい息遣いと、そして上気した肌の熱の感覚をすぐ近くに感じる。軽く耳に吹きかけられる息がこそばゆい。

「下女がこうやって身を捧げに来ているのですよ? 据え膳くわぬば、という状況ですよ?」

「お、おおおおお、ち、おち、落ち着くんだサイアス。いいから落ち着くんだ」

「落ち着いてますわよ? ―――落ち着いて発情していますの」

 あぁ。発情期なら仕方がないな。

 何て言えるかよ。

 そんな事言えるかよ。頑張れ、頑張れ俺の理性。ここで鋼の精神を持って少し様子のおかしいサイアスを追い返すんだ。そう、ガレット魂だ。ガレット魂を見せてやるんだガウル。ついでにかっこいい紳士な所を見せて内申点をも……!

「ふふ、可愛いですね、殿下」

 そう言って軽く頬を舐められた。

 バキバキバキバキバキ。

 おぉ―――!? 俺の鋼の精神が―――! 理性がぁ―――!

 そのまま体を寄せながら、片手で体を撫で、そして舌は首元を優しく舐めている。動きの一つ一つが王城的で、此方の本能的な衝動を直接的に刺激してくる。確実に誘惑している。なんだかこう、少し、精神的に余裕がなくなってきた可愛い。おっと、本音が漏れてしまった。ともかく今の状態はヤバイ。とりあえずサイアスの両手に肩を乗せる事から始める。触れた肩は熱い。顔を戻し、そしてサイアスを顔を向けあう。

「殿下ぁ……どうか、私にお情けをくださいませ」

 上目使いの艶っぽい目で見つめられた。

 理性が消えた。

 獣の本能が目覚める……!


                           ◆


「―――ハッ!?」

 唐突に目が覚めた。頭を抱えた。

「お」

「殿下ぁー?」

 口にサンドイッチを咥えたジョーヌが部屋の中に入ってくるが、それを無視して、書類の溜まったデスクに額を叩きつける。それも一度や二度ではなく、何度でもだ。まずは頭から煩悩を叩きだす。そう、煩悩を叩きだす。

「おおおおおおおお―――!!!」

「で、殿下がぶっ壊れたぁ―――! の、ノワぁー! ベール! 助けて! 殿下ぶっ壊れたんや!」

「俺は! 俺は! なんてことを! なんてことを―――!! 柔らかったぁ―――!!」

 奇声を上げながら頭をデスクに叩きつけ、耐え切れずに窓の外へと飛び出す。

 ガウル・ガレット・デ・ロワ。

 十三歳。

 恋する少年であり、少々多感なお年頃。

 その午後は書類を投げ捨てて煩悩を頭からたたき出す事に費やされた。
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| 短編 | 22:06 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

…………(生暖かい目

| ろくぞー | 2012/10/22 22:23 | URL |

青春ですねww

| 豆男 | 2012/10/22 22:28 | URL | ≫ EDIT

まあ、男ならあるんじゃないかな・・・?
あるよね?

| モグラ | 2012/10/22 23:43 | URL | ≫ EDIT

あすあすはえろいなあ。

| なぐもん | 2012/10/23 12:20 | URL |

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| | 2012/10/28 12:46 | |















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