陳情の先を行く部屋

基本的に二次創作を公開しているブログです。楽しく読んでいただければ幸いです。

2013年05月 | ARCHIVE-SELECT | 2013年07月

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プロローグ ―――ウィナー・アンド・ルーザー

推奨BGM:Krieg


「ま、結局どう足掻いてもこうなるよな」

 舞台の上に立っているのは自分を含めて三人しかしない。即ち自分と、キリト、そして審判。予想通りというべきなのか、もしくは予定調和というべきなのか、最速でブロックを制覇したのはキリトで、それに追いすがる様に優勝したのは自分だった。キリトも、僕もそれぞれのブロックで優勝した。それによって僕たちがこの街でコネを得て、半年後にはセントリアへと努力と実力次第では行ける事が確定している。いや、キリトが言うには確実に行ける”流れ”だって言っている。これが確定したシナリオだとしたら行けない理由が存在しないと、キリトはそう言っていた。その言葉の意味は解らないが、だけどこの状況がどういう意味かは解る。つまりキリト対僕。

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| 断頭の剣鬼 | 18:16 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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CCC-29

 転移が終わり、周りの空間が切り替わったと認識するのと同時に自分が旧校舎の校庭へと戻ってきたのを認識する。疲れと緊張から解放された事から大深く息を吐き出しながら膝を大地に突く。生きて帰ってこれた。アレだけの強敵、BBを相手に生き残れたことが奇跡に近い。自分の読みが正しければ、自分たちは間違いなくBBに見逃されたのだ。妨害を振り払う事は出来たが、その後すぐに相手が捕まえられたのは明白だ。

 ……いや、まあ、本当に恥ずかしくて逃げられた可能性もあるけどさ。

「っ、無事なのね……?」

 凛が疲れを隠しながら声を漏らし、旧校舎の外観を見て、此方へと視線を向けてくる。

「で、どうせ集まってるんでしょ? どこなの?」

 生徒会室の事を言っているのだろう。視線を持ち上げて、二階の生徒会室の方角へと視線を向ける。それでどこに生徒会室があるのかを凛は察して、歩き出す。その足取りはしっかりとしていて、先ほどまで倒れていた様子を見せない。

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| 断頭の剣鬼 | 16:02 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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CCC-28

 光が消えると、世界はあの戦闘の舞台―――ではなく、第三層へと戻った。凛が正気に戻った事によっておそらく心のあの舞台は消えたのだ。となれば、自然と元のいた場所へと戻るほかはない。

「痛っ」

 声の方向へと視線を向ければ、床に倒れるシャヘルの姿がある。何をしているのだろうかと一瞬考えたが、良く見ればシャヘルの下にいたはずのエリザベートの姿がない。おそらく脱出と同時にエリザベートも消えたのだろうか? たぶん、そのせいで転んだのだろう。なんというか実に情けない姿だ。それでもギリギリスカートの中身を見せない鉄壁っぷりは凄まじいと思う……横から若干見えているのだが。

 ともあれ、凛を連れて全員で戻ってくる事に成功した。キアラとアンデルセンの姿がないが、おそらく両者共に、先に旧校舎へと戻ったのだろう。ここは危ないし妥当な判断だと思う。

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| 断頭の剣鬼 | 23:45 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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CCC-27

「っく……!」

 悔しそうな声を漏らしながら凛が床に膝をつく。少し離れた位置で気絶した状態で可愛らしいしましまのパンツを見せているエリザベートの事は無視し、凛だけを見る。

 ―――かなりヤバかった。

 正直、今回の戦いはほとんど”計算”された戦いだった。……自分のあまり得意とする分野ではない、と思う。レオと、バゼットと、そしてユリウス。この三人のマスターの協力を得て凛の思考の仕方、クセ、動き、指示を考え、相談し、そして実戦で受けて、見て覚える。そうやって出来上がった動きに対して”メタ”を張って対処したのだ。此方が完封する様な動きでやらないと確実に落とされたのは此方だったのだ。レベル差自体はスキルによって十分に埋める事が出来る。だがそのスキル自体が存在しないとなると、話は変わってくる。

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| 断頭の剣鬼 | 10:34 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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CCC-26

推奨BGM:鮮血魔嬢


 黒色の剣閃が何度も空間を跳ねながら斬撃を叩き込む。

 火花を散らしながら銀色の槍撃と黒い剣閃はぶつかり合い、そして弾きあう。だが地力が圧倒的に違う。筋力E+相当のサーヴァントでは筋力A相当のサーヴァントの攻撃に耐えられるはずがない。いうなればダンプカーと軽自動車の正面衝突だ。エンジンが違う、積み込んでいる燃料が違う、硬度が違う。圧倒的にパワーが不足している。一瞬で黒い剣閃は大きく弾かれる。明らかに力任せの強引な槍撃。美しさの欠片もない。だがそれもそうだろう。もとより、

「美しくないなあ、エリザベート・バートリー!」

「私を捕まえて美しくないとは言ってくれるわねぇ!!」

 弾かれた瞬間に素早く魔力を消費し魔術を発動させる。

「ハガル!」

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| 断頭の剣鬼 | 17:04 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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CCC-25

「カッー! ペッ! ペッ!」

「うわぁ、露骨に嫌な顔をしてる……」

「あらら……」

 場所は変わり、再び第三層、遠坂凛の巨大ウォールの前、そこにいるのは自分とシャヘル、そしてアルクェイドだけではなく、殺生院キアラの姿があった。校舎で協力を求めた所、直接手伝うわけではない為ギリギリセーフのラインらしく、快く仕事を引き受けてくれた。どうやら五停心観の様な特殊な術式を使うらしく、レオや桜ではどうしても出来ない事らしい。あの無敵超人でさえできないという事は非常に驚きだが、この場合はキアラがいて非常に助かる。

 だから、

 いい加減協力者に対してそう言う態度を取る事を止めてくれないだろうか、シャヘルさんよ。

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| 断頭の剣鬼 | 10:20 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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CCC-24

 凛の姿を追って更に迷宮の奥へと踏み込んで行く。途中で出てくるエネミーは急いで配置されたのか、レベルも、そしてAIの精度も低い。三発程攻撃を叩き込めば、それだけで砕けてしまう程に弱くできている。此方としてはレベルを上げるために必要な経験値が楽に稼げるので、弱い事に越した事はない。……が、少々違和感は感じる。凛が雑な仕事をするのは実に彼女らしくはない、t。だがこの迷宮で見る凛自体が凛らしからぬ側面を見せている。おそらく、今までとは違う凛の一面をSGとして入出するのだろう。

 迷宮の奥、更に下層へと向かうためにサクラ迷宮を突き進む。ワニ型エネミー二体を一瞬で倒し、上へと上がって行く階段を上り、その先に設置されているアイテムフォルダの中身を回収する。これで礼装や消耗品の回収も完了し、あとはさらに奥へと踏み込むだけ。

『先輩、気を付けてください。その奥から強い反応を感じます』

 生徒会室から桜の忠告が入る。おそらく桜の強い反応が指示しているのは凛だけではなく、ランサーの存在だろう。この先、ランサーと凛が待ち構えているのをハッキリと認識し、そして心を決める。

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| 断頭の剣鬼 | 14:44 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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プロローグ ―――ディシジョン

推奨BGM:特になし


 ―――怖い。

 サイドステップで鉄色の剣閃を避ける。その動きに淀みはない。何故なら此方へと迫ってくる剣閃は遅いからだ。いや、一般的視点からしてこの件戦は十分に早いレベルに入る。だがこの半年間、これよりも素早く、鋭く、容赦がなく、それでいて完成されている剣閃を見ていた。何度男受け止め、当てられ、そして見てきたのだ。だから自分に迫ってくるこの一撃は、その目にも止まらない一撃と比べれば止まっている様にさえ感じる。これで二回戦目。まだ大会は始まりを告げたばかりだが、もしこれが敵のレベルだとすれば、改めてキリトの強さの異常性が浮き彫りなる。

 だがそれは正直どうでもいい。

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| 断頭の剣鬼 | 15:02 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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CCC-23

 三日目、というべきなのだろうか。探索三日目の目覚めは中の様子も外の様子も変わりはしない。何時も通り赤い夕陽が差し込む木造の校舎。歩くたびに足音が反響し、そして足元の木がキィキィと音を鳴らしてその古さを象徴している。こういう細部までをほぼ現実と同じレベルで左舷するムーンセルは改めて凄まじいものだと思う。ともあれ、マイルームで朝食を済ませて廊下に出ると、何時も通りの光景がそこに広がっている。シャヘルもアルクを頭の上に乗せて、横で軽く体を捻ったりして運動をしている。どうやら調子は悪くなさそうだ。シャヘルが昨日、占ってくれたおかげで今日は激戦の予感がするらしいし、気を引き締めてかかろう。

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| 断頭の剣鬼 | 17:21 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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CCC-22

 SGを取得し、迷宮の先に行ける様になった。だが、次の層の解放は同時に探索を切り上げるサインでもある。基本的に一日の探索は次の層への道を見つけるまで、というのが共通見解となっている。故に探索を切り上げ、再び校舎へと戻ってくる。相変わらず夕陽で赤い校舎だが、人の気配がなくなったことによって圧倒的に寂しく感じ、より世界が赤く染まっている様に感じる。……それは気のせいだろうか。

 サクラ迷宮から帰還し、校舎を見ればそこにユリウスを見つける。どうやら今回も同じ場所で自分の帰りを待っていたらしい。後ろから転移音が聞こえ、シャヘル達もこの旧校舎へと戻ってきた事を認識しつつ、ただいま、と手を上げてユリウスへと挨拶する。コートではなく黒いスーツ姿のユリウスは此方の挨拶を受けると視線を逸らし、

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| 断頭の剣鬼 | 23:58 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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CCC-21

「ばたんきゅぅー……」

「うわぁ……」

 思わずそんな声が漏れる。サクラ迷宮の床に倒れている姿はシャヘルのものだ。しかもただ倒れているだけではない。黒焦げだ。服も、身体も、髪も、全部炎で焼かれてギャグ漫画の様に焦げている。おそらくムーンセルの中だからこそ表現の出来るタッチだ、これは。今でも体から煙を出しながら倒れるシャヘルは時折体をピクピクさせている。HPを確認すれば1ドットだけがギリギリで残っている状態で、データとして確認すればHPは1として表示されている。

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| 断頭の剣鬼 | 23:57 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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CCC-20

 端末を見て、笑みをこぼす。10万。10万サクラメント。なんという大金だ。素晴らしい。金。圧倒的金。圧倒的なまでの金額。これを見て心躍らない庶民はいない。ぽんと10万なんて大金を渡してくるレオは大層な愚か者だ。ハーウェイトイチシステム? 何を言っている。

 月の裏側に日数経過は存在しない。

 故に利子は増えない……!

「ウチのマスターがだいぶ悪っぽく染まってきている件」

「シャヘちゃん混沌・善だし間違ってないんじゃないかなぁ。というよりもこの思考回路はどうみてもサーヴァントにマスターが染められているだけでしょ。おめでとう、貴女色に染まったわよ!」

 馬鹿な事を言っている二人の事は無視し、階段を下りて、校舎の一階へと向かう。これだけの大金があれば凛の頭の悪い課金システムも余裕で突破できるに違いない。その事実で胸を軽くしながら階段を下りると、ふと、視線は購買へと向かう。ハンガーにかけられ、飾られているのは女子用セーラー服。その前には値札が置いてあり、一万サクラメントと書かれている。

 それを見た事を言峰店長は確認し、マーカーを取り出し。

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| 断頭の剣鬼 | 23:54 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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CCC-19

 チェックポイントから再び迷宮へと忍び込む。だが今度到着するのは一層目ではなく、二層目だ。一層目と変わらない夕陽に染まった建物の世界に足を踏み入れる。そこにいるのは自分と、シャヘルと、そしてデフォルメアルクェイドの三人だけで、時折遠くから聞こえる羽の羽ばたきがエネミーの存在がいるという事を主張している。

「愛しき人に勝利と光を」

 迷宮に到着と同時にシャヘルがそんな事を言うが、気持ちの切り替えと発破のつもりなのだろう、素直に今の言葉には笑わず、気合を入れ直す。遠坂凛がどんなちょろい人物であれ、迷宮の攻略は確実に命のかかわるものだ。ここから先はシャヘルに己の命を任せる事となるのだ。

『聞こえますか先輩?』

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| 断頭の剣鬼 | 11:51 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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CCCあんけぇぃと

 どーも、毎日来てくれている方はありがとう、定期的に覗いている方はどーも、初見さんはまず土下座の文化を調べてほしい。ここは移譲に土下座を要求する場所なので。ともあれ、現在絶賛暇つぶし用に連載している? 更新している? CCC編に関してのかるーいアンケートです

 暇だったら参加してね! というかアンケに応える人が3人だけとかだったらアンケの意味がしない!

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| 断頭の剣鬼 | 22:33 | comments:38 | trackbacks:0 | TOP↑

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CCC-18

 マイルームから踏み出し、窓の外を見る。やはりこの校舎では時間の経過が発生しないらしい―――空は依然と変わらず赤い夕陽の世界のままだった。その事を少し寂しく思いながらも一歩前へと踏み出せば、後ろからシャヘルが追いついてくる。たった一日なのに、その頭の上の珍妙なネコクリーチャーの姿にも慣れてしまったと思う。とりあえずは、挨拶と本日の方針のためにも生徒会室へと向かう。

「……」

「……」

 生徒会室へと向かう廊下の途中にもNPCはいるが、此方を見ると露骨に視線を逸らし、口を閉じる。解っていた事だが、どうやら完全には歓迎されていないらしい。仲良くできない事を少し寂しく思いながらも、後ろにサーヴァントを引き連れ、生徒会室の扉を開ける。そこにはレオとガウェインの姿しかなかった。とりあえずおはよう、と挨拶をしながら片手をあげてボディランゲージで元気をします。

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| 断頭の剣鬼 | 21:06 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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プロローグ ―――ポイゾニング・ミー・リトル・バイ・リトル

「いやぁ、演武は強敵でしたねぇ……」

「マジでやったんだキリト……」

 それはもちろんやったに決まっている。心意さんマジ心意さんと言うべきなのか、ちょっと気会いだせばできるんじゃないかと思った幻影での演武が見事成功。理想の動きを完全に演じてくれるのでもちろん審査は合格、最高得点を取得する事に成功した。ユージオもかなり高得点で審査を通過したが、流石にズルを見た後なので練習の時と比べて何か呆れたな感じが演武からは感じれた。まあ、事実を知っているのがユージオだけに仕方がない。俺はこんな不真面目な人間なのだ。諦めて受け入れろ。

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| 断頭の剣鬼 | 23:58 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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CCC-17

「んっ―――」

 体を軽く伸ばしながら”迷宮から出る”。到着するのは入り口となっていた桜の樹の前。校庭に戻ってくるのと同時にシステム保護によるものなのか、シャヘルに適応されていたダメージと、そして使用されていた魔力が完全に回復される。これからもちょくちょく疲れたら校舎へと戻って回復してから潜るのもありかもしれない。

「帰ったか」

 声がした方向へと視線を向ければ校舎の横に寄り添うように黒いコート姿が、ユリウスが立っていた。横に立つシャヘル、その頭の上に引っ付いているネコアルクを確認し、全員がいる事を確認して頷く。

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| 断頭の剣鬼 | 20:46 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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CCC-16

「―――!」

 ランサーとシャヘルの実力は目に見えて解る。力、速度、耐久においてシャヘルは全てで劣っている。だが一つだけ、シャヘルとランサーの間で、シャヘルがアドバンテージを持っているものがある。そしてそれがこの瞬間、何よりも輝いて戦況をただ押し込まれるだけの状態の一歩手前、崖の淵にぶら下がるような感覚の、危ない綱渡りを許していた。

 ランサーの高速の刺突をスウェーで交わした瞬間、横へ逃れた体を打ち払うために槍が薙ぎ払われる。だがその動きは既にみている。早く、鋭い薙ぎ払いは到底避けられるものではないが、軽い。刺突から繰り出しているために体は伸びきっている。最初から耐える事を前提で受け止めれば―――受けられない訳ではない。

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| 断頭の剣鬼 | 23:38 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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CCC-15

 拷問室へと続く道を少しさかのぼり、別の道へと分岐してゆく事で、迷宮の一層、その一番奥を目指して道を進む。迷宮自体がそうなのか、もしくはここがまだ一層目だからだろうか、意外と終わりは近くに見えた。そう長くもない通路を歩いて抜ければ、少しだけ広いエリア、夕陽の浮かぶ地平線の見える広場へとやってくる。

 その中央には背の向けた遠坂凛の姿がある。その様子から、彼女が此方に気づいていないことは明白だった。シャヘルが音を殺し、静かに此方へとアイコンタクトを送り、念話で意志を伝えてくる。

『五停心観が真に隙間を見つける術式ならその隙間を此方で”理解”する必要があるはずだ―――存分にコミュ力を発揮してやれ。聖杯戦争で一番重要なのはコミュ力だ』

 との事らしい。わざと足音を大きく立てながらそのエリアへと踏み込むと、凛が驚いた表情を向けながら口を開く。

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| 断頭の剣鬼 | 11:06 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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CCC-14

 結論。仏教はもう嫌だ。

「アレ一人で仏教をくくられるのは大変遺憾だと仏陀が言いそうなので決めつけるのは止めようよ。な? な?」

 シャヘルが何か言っているようだが完全にスルーし、再びサクラ迷宮へと戻ってくる。場所は変わらず入り口から。桜が放ったソナーによる反応によれば、このフロアの出口近くにチェックポイントがあるらしい。それはあのシールドの向こう側なので、まずやはり、あの壁をどうにかする必要が出てくる。さて、

 ―――何事もなく五停心観は”手渡された”のだ。

「白野?」

 ―――何事もなく五停心観は”手渡された”のだ。

「はくのんさーん?」

 ―――何事もなく五停心観は”手渡された”のだ。

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| 断頭の剣鬼 | 15:03 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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CCC-13

 生徒会室へ戻ってから数分後、殺生院キアラが生徒会室へと戻ってくる。シャヘルは今回も霊体化し、姿を消す。霊体化をせずにいられるこの校舎は酷くストレスフリーで爽快な気分だと言っていただけに、キアラを前にするだけ霊体化するシャヘルの姿は実に新鮮だ。何せ、あの性格だ。あの性格で逃げるという選択肢を選ぶ所など見た事がない。何が悪いのかは自分には良く解らないが、誰かしろ苦手なタイプと言うのは持っている。アルクェイドのガトー然り、シャヘルの場合はキアラという事だったのだろう。

 椅子に座っていると、やってきたキアラは生徒会室に入り、入り口の扉の前で立つと、そこで一礼し、動きを止める。それ以上踏み込まないのは、ボディランゲージとして”これ以上は踏み込めない”という事の証明なのだろう。殺生院キアラは求められない限り積極的な支援行動は行わない。必要に駆られた時でしか手を貸さない、というのが彼女のスタンスだ。

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| 断頭の剣鬼 | 10:40 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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CCC-12

 リターンクリスタルを使用した結果、サクラ迷宮からの脱出に成功する。あの悪魔のような姿をしたランサーはガウェインからの通信が正しければ今のシャヘルと自分をはるかに凌駕する能力の持ち主だ。なんだったか、竜種は確か幻想種としては最強の生物だったはずだ。その尻尾と角を持つあのランサーは間違いなく竜種の遺伝子を受け継いでいる―――それだけでも十分すぎる脅威だ。

 軽く頭を掻くと、横にシャヘルが立ち、肩を揺らす。

「あそこで逃げるのは正しい選択だった。仕切り直しの使用可能回数は一日一回までだが、あそこで襲われてたら完全に詰んでた」

「まあ」

 ネコアルクがしがみ付いていたシャヘルの背中から降りると、くるん、と一回転してポーズを決める。

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| 断頭の剣鬼 | 14:40 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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プロローグ ―――コンテスティング・ソーズ

推奨BGM:Burlesque


 背に増えた荷物を背負い、住み慣れた農場から去って行く。最後まで此方の事を惜しんでくれた農家の人達にさよならを告げて、数ヶ月前は歩いていた土と砂の道を再び歩きはじめる。あの時は三人だったが、今では二人しかいない。だが距離も短い。それでもこうやって二人で歩いていると、どうしても三人で歩いていた時を思い出してしまう。

 ……たぶんだが、その寂しさは表情に出てしまっていた。いや、寂しさというよりは不安だろう。

「キリト」

 ユージオの声が横からかかってくる。どうやら少し心配させてしまったらしい。が、大丈夫だ、と教える為に片手を持ち上げ、自分の元気さをアピールする。……納得はしていないだろうが、それで許してくれるユージオはとことん甘いと思う。が、その甘さは実に危うい。目的とは別の所でブレるという意味だからだ。まあ、その心配をいまする必要はないだろう。ともあれ、問題は別だ。

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| 断頭の剣鬼 | 15:29 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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CCC-11

 シャヘル曰く、バゼットと調査したのは噴水付近のエリアだけで、それ以上は進んでないとの事。その際にそこそこ経験値を溜め込んだらしく、本来なら完全に初期化されてレベル1の所、レベル8まではレベリングに成功しているとの事。

 まあ、結局は奥まで行って元のレベルまで上げる予定なので軽い誤差だ。シャヘルを引き連れてサクラ迷宮の奥を目指す。基本的に一本道に偶に脇道ができる程度だが、自分の立ち位置から脇道の先が行き止まりであることが見える……それでもやはり、最後までその通路を歩いてしまうのはマッパーとしての性がろうか。

『白野、目の前に緑色のフォルダが見えますか?』

 今進んでいる通路の一番奥にひっそりと浮かぶフォルダが見える。これはたしか、

『アイテムフォルダです。その中には色々とアイテムデータが詰まっています。アリーナに見かける筈のそれが何故サクラ迷宮のなかで見かけられるかは解りませんが、憶測としては虚数空間に漂っていたアイテムデータが迷宮に紛れ込み、固定化される際に一番―――』

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| 断頭の剣鬼 | 14:48 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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CCC-10

 サクラ迷宮。

 そこの調査を行うためにも旧校舎の一階へと階段を使って降りると、誰もいなかった購買に人が増えていた。端末を取り出して確かめれば、聖杯戦争中に走って集めまくったPPTが大量に存在していた。残念ながらアイテムの方は完全にロストしているようだが、買い物には困らないはずだ。迷宮へと潜る前に消費アイテムを補充、というか購入しておけば探索がグっと楽になるはずなのは経験上知っている。だからこそ購買を覗いた時、予想外の人物の姿に驚愕せざるを得なかった。

「いらっしゃい」

 無駄にいい声で購買のカウンターの向こう側に立っていたのはカソック姿の中年の男だった。黒いカソック姿は忘れる筈もない、あるNPCのトレードマークというべき服装だ。何故お前がここにいる、という意味を込めてNPCに―――言峰綺礼神父へと向ける。

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| 断頭の剣鬼 | 15:46 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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CCC-9

 魔性。彼女の魅力を表すのであれば、そう表現するのが何よりも正しいと思える。そしてその認識は決して間違ってはいないと思う。息遣い、足運び、姿勢、目線。その全てが色っぽく、他人を魅入らせるような雰囲気を持っている。

 簡単言ってしまえば―――エロい。

 痴女だ。

 ち、痴女だ―――!

『ナイス二段リアクション。いいぞぉ、もっとやれぇ!』

 霊体化しているシャヘルが五月蠅い。こいつ、この女性―――殺生院キアラという女性がよほど嫌いらしい。霊体化中なのにひしひしと背中側からキアラへと向けての敵意を感じる。それを実体化せず、霊体化したまま発してくる辺り実に本気っぽい。まあ、彼女がこの校舎内にいる最後のマスターだ。とりあえずは挨拶をしてから、本題へと入ることとしようとし―――。

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| 断頭の剣鬼 | 10:34 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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CCC-8

 シンジの連行が終了したが、それは乗り越えなくてはならない過去だ。現在は常に犠牲によって成り立っている―――すまない、サラバ、シンジ。お前の犠牲は忘れない。生徒会室には山盛りマッシュドポテトがあるから、それを食べながら成仏して欲しい。

 まあ、なんだかんだ言ってシンジは悪いやつではない事を自分は知っている。生徒会室に集まるだけ集まってもらおう。次なるマスターを探すためにも端末を取り出し、そこに出ているデータを見る……まだ二階にはマスターがいるらしい。というかユリウス、ここまでデータを揃えているのであればもう直接勧誘しに行けばよかったんじゃないのかと思う。正直私の様なマスターが話に行くよりは、ユリウスやレオみたいな、もっと安心感があり、そして立場的にも恵まれている人がやればいいと思うのだが。

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| 断頭の剣鬼 | 15:04 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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CCC-7

 頭を抱えるしかない現状だが、完全に詰んでいる訳ではない。少なくともシャヘルがいる。彼、いや、今しばらくの間は彼女なのだが、彼女がいる間は何とかなる。そんな気がする。なぜなら私達の聖杯戦争はいつもこんな調子で劣勢の連続だったはずだ。

「諦めないわねぇ」

「だろ?」

 デフォルメのアルクェイド―――その猫っぽい姿からネコアルクと命名しよう、彼女は相変わらずシャヘルの頭の上に乗っかっている。どうやらそこを定位置として見定めたらしい。ぽんぽんと頭を叩きながらそんな事を伝えている。なんか本来のナマモノはもっと異次元的生物な気がする。というか、そういう問題ではない。

 シャヘルへと向き直る。教室から出たとこはいい。クラスがなくなってしまったので真名で呼べと言われて真名で呼んでもいる。そこまではいい。霊体化して姿を隠さないのは流石に開き直り過ぎではないのだろうか?

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| 断頭の剣鬼 | 10:34 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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CCC-6

 少しずつ意識が覚醒し、手足に力が宿って行く。体の感覚が前進へと張り巡らされて行く。今度こそ夢の中ではなく、ちゃんとした現実に自分が存在することを認識する。曖昧だった虚空の世界はもうない。目を開け、起き上がろうとする。

「待ってください! 長い間体が硬直していたのですぐに動かすのは少々辛いはずです。バイタルを此方でチェックしていますので、ゆっくりとやってみてください」

 解った、と小さくつぶやき、少しずつ目を開ける事から始める。まず目に入ってきたのは夕陽の赤さだった。覚える眩しさに一瞬目を閉じるが、慣れなくてはいけないものであると認識し、少しずつ、ゆっくりとだが目を開いて行く。同時に手足に伸びる感覚が真実であることを確かめる様にうごかす。

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| 断頭の剣鬼 | 14:51 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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エピローグ ―――アンド・ソー・ウォット

推奨BGM:Unus Mundus
*1推奨BGM:Kirschwasser


「さて―――」

 そう、ラインハルトは口を開いて説明しようとした。だが、そこまでが限界だった。さっきからいい加減にしてほしい。なるほど、考えもしないスケールでの話というのは重々承知した。自分はかなり頭のいい方だと思っていたが、それもどうやらこの場においては違うようだった。正直に話そう。

 フラクトライトとか、政府とか、出自とか、ずっと計画されてたとか―――それらは一切関係ない。というか欠片も興味を持てない。持たない。だってそれは他人の都合、他人の理論だ。今更それを自分に対して持ち出されても”あぁ、そうですか。つらかったでしょうね”としか言いようのない。

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| 断頭の剣鬼 | 18:19 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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