陳情の先を行く部屋

基本的に二次創作を公開しているブログです。楽しく読んでいただければ幸いです。

2013年03月 | ARCHIVE-SELECT | 2013年05月

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EXTRA-24

 昨日は見事固有結界を突破する事が出来たし、タイガーが求めていた氷も入手する事が出来てその報告のためにも探索を開始する前に凛の所へと向かう。彼女の姿は何時も通り校舎の屋上にあった。此方を見かけるのと同時にまたお前か、等という表情を浮かべたが、それでも軽く笑っている様子を見るに、此方を拒絶しているわけではないようだ。セイバーはツンデレツンデレと言っていたが、その姿は見せない。

 本当にばかばかしい程の単純な仕掛けだった。だがアレを教えてもらわなければ今頃名前も体も消えていたかもしれないのだ。

「お、無事って事は無事固有結界を突破した様ね?」

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| 断頭の剣鬼 | 15:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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EXTRA-23

 朝起きたらセイバーに用意された朝食があった。現在の姿のベースとなっているセイバーはその世界ではメイドなんてやっていたらしく、姿に引っ張られるように料理したという。部屋の隅に出来上がっているシステムキッチンから目を逸らしつつ朝食を食べての感想。

「―――女のとしての自信を無くす……!」

「白野?」

 あの性格のセイバーが作った料理のクオリティが予想を超えて高くて―――軽くへこんだ。





 朝食のメシテロを乗り越えてマイルームから出る。久しぶりに麻婆か麻婆丼以外の両リオ朝ごはんに食べた。あのマーボーハヤバイ。中毒性が異常に高い。それから抜け出す意味でもまともな朝食は良かったのかもしれない―――女として負けた気がするが。

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| 断頭の剣鬼 | 15:04 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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久しぶりに普通の雑記

 ドーモ ミナ=サン てんぞーデス。

 と、どうしようもない挨拶をしながら久しぶりに普通の雑記をしようかなぁ、と思って雑記を書いているなう。基本的に執筆狂いのてんぞーちゃんですが、現在春休み中なので毎日更新するハイパー更新タイムに突入しております。

 まあ、そりゃあ見れば解るよ、という話なんですがね。

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| 雑記 | 17:24 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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現実 ―――ウェイクアップ・ボーイ

推奨BGM:Mein Kampf


 突然だが懐かしい事を思い出した。

 まだ兄達が高校で馬鹿をやってた頃の話だ。

 とにかく兄たちはハチャメチャだった。自重という言葉を知らなかった。いや、知っていて無視していたフシがある。だから色々と弟としては悩まされた日々ではあったが、楽しくもあった日々の話だ。あの頃は良かった。戻りたいなんてことは絶対に思えないが、それでもいい日々だった。

 一階、むちゃくちゃやっていた司狼が掴まった時があった。zの時は兄がざまぁ、とか言って盛大に煽っていたなあ、等と思い出しながらも、実の所司狼は自分から経験しに行ったのではないかと疑っている。あの男は基本的に言動も行動も狂人で、経験の尾為だけに刑務所に入って脱走をするだけの事はする男だと思っている。

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| 断頭の剣鬼 | 16:14 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

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EXTRA-22

ひたすら本編ネタというか、EXTRAとはあんまり関係のない所の話なので注意。


「いやいや、参った参った」

 そう言って心底疲れたような声を出すのは自分の信頼できる相棒、セイバーだ。アリーナから帰ってきて疲れているような表情はみじんにも見せないくせに、口ではそんな事を言っている。帰ってくるのと同時にソファにどか、と座り込む。此方も”彼女”に倣い、ベッドに座り込む。アリーナではあいまいだった自我もアリーナから出るのと同時に蘇ってきて、今では問題のない事となっている。

 さて。どうするべきか。

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| 断頭の剣鬼 | 15:26 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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EXTRA-21

 再びアリーナの最奥、ジャバウォックの前にいる。セイバーの手に握られているのは何時もの二刀ではない、宝石を連想させる刃だった。それはラニと凛の協力を経て完成した仮想の剣、概念武装、ヴォーパルの剣だ。理性の存在しない相手に対し絶大の効力を発揮する武装。処刑刃の代わりにそれを構えるセイバーは、初めて得物を両手持ちする姿を見せる。流石剣の英霊というべきなのか、構える姿は凄味が存在する。処刑刃を手にしなくとも、その技の鋭さを証明する姿だった。

 既にジャバウォックの姿は見据えている。此方の準備は完了している。

 なら、

「討ってセイバー!」

 指示と共にセイバーが矢の様に飛び出す。一瞬で加速を得たセイバー接近し、sの手に握られているヴォーパルの剣が鳴動する。その響きがジャバウォックへと届き、その体を穿つ。ヴォーパルの剣に秘められた力が一瞬でジャバウォックの力を奪い、破壊する。荒ぶる魔人の力を消失し、強いネミー程度の実力へと存在を落とされる。アリーナを揺るがすほどの存在感が消えた相手にセイバーが後れを取るわけがない。

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| 断頭の剣鬼 | 14:35 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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EXTRA-20

 朝食を食べ終わり、活動を再開しようとすると、見慣れない人影がよぎるのを見る。マスターでもないし、NPCでもない。ただふらふらと、アテもなく歩いていく姿はしばらく進むと、まるで真夏の雪の様に溶けて消えた。何故だかその姿に不安を覚えていると、

「サイバーゴーストですね」

 何時の間にか横にいたレオが教えてくれた。此方に顔を向けると頭を下げておはよう、と挨拶をしてくる。それに倣い此方も頭を下げておはようとあいさつを返す。

「大変結構ですね。朝はやはり挨拶から始めないといけません。そこらへん兄は解っていません。……と、本題からそれましたね」

 少しだけ、レオの雰囲気が変わっている様な気がする。本当に少しだけだ。だがこの少年から溢れる才気、カリスマ、オーラといった物は全く変わらない。サーヴァントなのにカリスマの欠片もない我がセイバーとは大違いである。

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| 断頭の剣鬼 | 12:38 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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EXTRA-19

「回復アイテムは買ったか? リターンクリスタルは? 魂の改竄は終わらせたか? よし、狩りの時間だ」

 アリーナに入るのと同時にセイバーが此方の確認をし、何かを忘れていないかチェックしてくれる。別にアリーナに入っていいのは一日に一度のみ、何てマゾい縛りはないのだ。忘れ物があるのであれば一度アリーナからでて、また挑戦すればいい。それだけの話だ。

 装備している回復魔術の礼装と強化魔術の礼装の調子を確かめ、セイバーを後ろに前へ踏み出す。十分に気持ちを切り替える時間は貰ったのだ。そろそろ彼のマスターとしての威厳をこの場で示すべき時間である。

 よし、まずはタイガーの探し物を見つけよう!

「そんなんだから威厳がないんだよ」

 何も言い返せない。

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| 断頭の剣鬼 | 14:41 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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EXTRA-18

 保健室の扉に背を向けて立つ。どうせほかに保健室に入る人間はいないのだ。扉に背を預けてもいいだろう。それ位の手抜きは許されるはずだ。両手の腕を組んで、深紅のフードを深くかぶる。こうやって現界するのは嫌いじゃない。いや、むしろ好きだ。つつましく姿を消しているのはあくまでセイバーとしての自分に徹しているから。マスターがいなければこんなもんだ、と自分に言い訳し、短い休憩を取る。保健室の中はセラフの中でもかなり安全な場所だ。あの健康管理AIの桜は上級AIとしてもかなり優秀だ―――保健室にいる間は危険がないと思っていい。

 だからこうやって保健室の外でAIのささやかな幸せな時間を作ってあげられる。

 我ながら、

「面倒見よすぎ」

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| 断頭の剣鬼 | 13:21 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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EXTRA-17

 マイルームに到着するのと同時にベッドに倒れ込む。途中で凛と話し合ったような気もするが―――あまりよく覚えてない。ただ覚悟の是非を問われた気がする。だが……もう……あまり真直ぐ思考するだけの余裕はない。

 疲れた。

 だがまだ眠る訳にはいかない。体を持ち上げて、端末を取り出そうとする。が、マイルームに入るのと同時に現れたセイバーがその手を止める。

「今回は前回以上に色々と大変だったろ。反省するのは明日でいい。今夜は休め。俺ももう寝る」

 体が疲れで重かったことを含め、眠気はすぐに訪れた。ベッドに横になると即座に意識を失う眠気が襲ってくる。

 ―――が、意識の落ちる僅かな時間、思考が周り、眠気は急に薄れてゆく。

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| 断頭の剣鬼 | 13:04 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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夜と黄昏 ―――ラン・ラン・ラン

推奨BGM:Deus Vault


 冷や汗を流しているのが解る。敵が強敵であることに対して、ではない。そもそも強敵と戦うことは慣れている。自分よりもはるかに強い相手に戦闘する事は何時もの事なのだ。ジャイアント・キリング。大物殺しを成してこそ初めて前に進む実感がある。戦闘とはそういう事だ。格上と戦ってこそ心身での成長が見込める。だから相手が強敵であることはむしろ”好ましい”のだ、自分にとっては。そうでなくてはあの大きな背中に追いつけることは永遠にない。

 ―――追いつける気はしないけど。

 だが問題はそういう事ではない。決して敵が強敵であることはない。それ以前に、目の前の少女は自分よりも弱い。何故かはっきりと、相手は自分よりは弱いと確信できる。その気になれば一瞬で首を刎ねる事も出来る。そのイメージが既に脳内で完成している。完成している、というよりはその先が見える。

 一歩まで踏み込み、接近する。相手はそれに反応し刃を向けてくる。だからその刃の腹を片手で抑えながらさ欄に踏み込み、バックハンドで握り、ゼロ距離から逃げられない斬撃を首に叩き込む。そして首を刎ね飛ばす。

 これだ。この動きが確実に現実になるものとして想像できる。鮮やか過ぎるイメージにそれが未来とも思えてしまう。だが絶対にそうはならない。なぜならそれはあくまでもイメージであり、現実ではないからだ。現在をそういう風に動かない限りは、絶対にそうはならない。そしてそれは出来ない。

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| 断頭の剣鬼 | 14:57 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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EXTRA-16

適当に決戦系BGM聞きながら読むと雰囲気出るかも。


「決戦の日にも改竄に来るとはな。準備が良いことに越した事はないが」

「そんじゃ頑張ってねぇーん」

 ひらひらと背後で手を振る蒼崎青子と、そして興味なさそうに電子タバコを口に咥える蒼崎橙子に対して頭を下げる。この二人がこんな所で魂の改竄なんて事をやってくれなかったらおそらく一回戦、慎二を相手に敗北していた。本当にこの姉妹がいてくれて助かった。何よりも、

 最後の最後でやった魂の改竄のおかげでセイバーがまた一つスキルを取り戻すとは思わなかった。また一つ絆を取り戻したとセイバーは言い、そしてそのスキルも端末で確認した。使いどころは難しいが、成功さえすれば強力な効果を発揮するはずだ。思わぬところで増える手札に笑みがこぼれ―――そして歩きながらも笑顔を凍らせる。

 あぁ、そうだ。

 手札を増やし、勝利するための手順や手段を増やす。

 それはつまり相手を追いつめるための凶器を増やし、殺すための準備を完了させることだ。

 私は既に命を奪う事を肯定している。してしまった。罪悪感を覚えてはいる。だが躊躇はしない。そのラインは慎二を知らずながら攻撃した時に超えてしまった。一度踏み外してしまえば後は滑り、転がり落ちるだけだ。難しい話じゃない。流れに身を任せるだけだ。

『それでいいのか?』

 姿を見せないセイバーの声に、自分の中で答える。

 いいわけがない。

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| 断頭の剣鬼 | 14:17 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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EXTRA-15

「反省か―――い!」

「わー。ぱちぱちー」

 セイバーが死んだ魚の目をしながら口でリアクションを取ってくれている。実際に手は動かしていない。というか妙にテンションが低い。セイバーよ、ダンとアーチャーとの決戦は明日なんだぞ。一体何がどうしてそんなテンションになったのだ。

「食事は人生を彩るものだと思うんだ」

 うん。

「だから時間を見つけては購買へ食い物探しに行ってるんだよ」

 うん。いや、ちょっと待て。たまにPPTが減ってたりしてるのはそれが原因か! おのれセイバー!

「それで言峰神父オススメっつーから麻婆豆腐食ってみたら口の中マグマでなぁ……あの神父絶対苦しんでるところを見て楽しんでやがったぞ。対魔力でも防げない麻婆豆腐の辛さってなんなんだよ……!」

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| 断頭の剣鬼 | 12:47 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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EXTRA-14

「これは私の探していた星ではありませんでした」

 そう言って遺物を通して星を見ていたラニは此方へと頭を下げた。セイバーは珍しく驚くような声をその姿に対して見せていた。

『うわ、まともな占星術だった。初めて見た』

 セイバーの言う占星術と一般的な占星術とはどうやら大きな違いがあるらしい。今夜暇だったらマイルームでセイバーの知ってる占星術とやらを確認してみるのもいいのかもしれない。だが今はラニに頭を下げて感謝する。ありがとうラニ、貴女のおかげで少しずつダンとアーチャーに関して理解できてきた。

「いえ、この程度では大した力にもなりませんでしょう。確認のためにも気になる事があるのであれば直接会いに行くのはどうでしょうか? 見た所ダン・ブラックモアは今アリーナにいるようです」

 アリーナにダンがいる―――走れば追いつけない事はない。確実に先頭になるだろうが、それは些事だ。武器がなくなってセイバーの戦闘力は確実に下がったが―――それを見せぬ戦闘力をセイバーは自分に昨日、第二層アリーナで証明してくれた。改めてラニに頭を下げ、下がる。

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| 断頭の剣鬼 | 14:32 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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EXTRA-13

 少しずつだが意識が覚醒してくる。何となくだが自分は今、安全な所にいるという事が解る。意識が覚醒してくれば目が開き、光を受け入れ始める。眩しさに一度目を閉じるが、ゆっくりと再び目を開き、光を受け入れる。眩しくても自分に倒れている暇はない。

 無理やりにでも体を持ち上げる。

「ッゥ……」

 体が重い。全身を何かが蝕んでいる。体内の中で命奪おうとする何かが全身を駆け巡っているのが理解できる。周りを軽く見渡せばここが保健室であることに気づく。起き上がった事に気づき、

「あ、岸波さん」

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| 断頭の剣鬼 | 14:24 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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EXTRA-12

 眠気を振り払いながら目が覚める。おはよう私。今日も楽しい聖杯戦争の時間だ。

 速やかな目覚めの為にそのような事を自分に言って聞かせると、体をベッドから起き上がらせる。しかしムーンセルも若干意地悪だと思う。サーヴァントとマスターで一部屋なのにベッドは一つしか存在しない。一緒に寝ろと言う事だろうか。乙女舐めるなよムーンセル。私は記憶喪失でもそこまで乙女を止めていない!

 と、叫びたい所だが、セイバー肉食系にも見えないしぶっちゃけ気にしない。しかし向こうは気にしているようでソファで寝てくれている。ソファと言っても机を積み上げ、その上にカバーをかぶせた偽ソファだ。最近はその周りにタイガー式インテリアも増え始め、少しだけ見栄えが良くなってきている。視界の隅にある時計は早い時間を示している。相棒と呼んでくれる自分のサーヴァントが起きているかどうか確認してみよう。

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| 断頭の剣鬼 | 20:10 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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夜と黄昏 ―――ムーンレス・ナイト

Nacht der langen Messer


 夜の闇が街を覆い尽くす頃に起き上がる。既に大方の準備は完了している。

 服装は何時でも動けるように軽いものに、ただ素性を万が一の隠せるようん長袖と長ズボンを、そして全身を覆い隠す様なフード付のマントを。黒い剣には布を巻き、背中に背負う。布ももちろん黒い。というよりも服装全てが黒。決してキリトの真似をしているわけではなく、夜を駆けるのであれば個の恰好が一番合理的なのだ。

 息を潜めて周りの音に集中する……隣の部屋からはカインとケイの寝息が聞こえる。二人が起きている気配はない。

 ならばよし。

 迷惑はかけない。

 窓を開けてそこから一気に飛び降りる。帰ってくるために窓を開けっぱなしにする必要はあるが―――場合によってはこのままこの兄妹とはお別れになるかもしれない。ともあれ、この世界には窃盗の概念はあっても、行える者はいない。その危険性を考慮するだけ無駄なのは理解している。着地し、着地でずれたフードを深くかぶる。

 カインとケイの寝ている部屋へと視線を向けると、軽く其方へと向けて頭を下げる。

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| 断頭の剣鬼 | 18:25 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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EXTRA-11

「ごきげんよう。こうして人間らしく対応するのははじめてですね。早速ですが―――貴女は何者ですか?」

 そう言ってマイルームから出て、アリーナへと向かおうとした足を止められる。昨日のアーチャーによる毒の攻撃で受けた体のだるさは完全に消えている。流石ムーンセル、校内にいる間はアリーナでのダメージを引きずらせない。一晩寝る必要はあったが、完全に体の方は回復している。まだ情報マトリクスもレベルも足りない。探ったり強くなるためにもアリーナへと向かおうとしたところで、足を止めてきたのは褐色の少女の存在だ。現れるなり此方を見て誰だか質問してくる。

 ならば答えぬばなるまいな……!

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| 断頭の剣鬼 | 15:04 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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EXTRA-10

「どうぞ、お茶です」

「ありがとう」

「いえいえ、健康管理AIとしてこれぐらいは当然ですから」

 そう言って保健室のテーブルの上にはお茶が出ている。そのお茶を飲んでほっこりと体を温める。マイルーム以外でこんな癒しスポットがムーンセルに存在していたとは思わなかった。お茶を飲みながらそんな事を思う。

 キィーン、とサーヴァントの出現する音を響かせてセイバーが現れる。

「さっきまでアリーナへと向かう空気だったよな……?」

 うむ、とセイバーの言葉に頷く。だが毎回戦いが始まると保健室の桜からは支給品を貰うことができるのだ。ハッカーではない自分の力量では他のマスターみたいに独自の術式で頑張るなんてことは出来ない。だからアイテムと礼装を限界まで集めて利用するしかない。やっぱりタダでアイテムが手に入るのであれば手に入れるべきだと私は主張する。

 それにセイバーは胡散臭げな視線を向ける。

「で、本音は?」

「桜のお茶美味しい。私達予選の間でもかなり仲良かったし」

「把握」

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| 断頭の剣鬼 | 15:34 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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EXTRA-9

 設定された時刻になるとアラームと共に目が覚める。軽く欠伸を噛み殺しながら目を覚ますと、自分がおとめにあるまじき寝相でベッドに倒れている事が発覚する。これはヤバイ。ただでさえ怪しい女子力がヤバイ。

 体を起き上がらせ、周りを見る。セイバーはソファに腰掛けたまま目を瞑っている。身じろぎもしない。良かった、彼には見られていない。フードを被って顔を隠しているし、おそらくこちらは見えていない。ならチャンスだ。スカートはめくれているし腹は思いっきり出ているしなんか寝た時と頭と足の位置が逆になっているし、こんな姿を見られるわけにはいかない。

 そぉーっと、ゆっくり音を立てずに起き上がろうとし―――

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| 断頭の剣鬼 | 17:06 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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EXTRA-8

 たぶん、酷い顔をしている。

 エレベーターから外に出ると体が重い。戦闘中の魔力の消費や、体を動かしたことに対する疲労ではない。今、自分の手、自分の意志で人一人の命を奪った事に対する罪悪感が体を縛る。どうしてもシンジの最期の顔を思い出してしまう。彼は最後の最後で自分がまだ8歳だと叫んでいた。聖杯戦争を真面目に受け止めていなかったのだろう。だが、それでも、

 殺したという事実には変わりはない。

 もしかして。

 たぶん。

 まだ可能性はある。

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| 断頭の剣鬼 | 11:59 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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剣と鋼 ―――プリーチ

推奨BGM:Nacht der langen Messer


 パンをちぎって口に放り込みながら街の中を歩く。

 セントリアは円形の街だ。セントラルカセドラルを中心に、円を描く様にできている巨大な街だ。そこから外周へと向けて北、南、東、西、と区切られている。ちょうどルーリッドが北の集落に分類されるように。壁によって区切られたこの世界はクラシフィケーションが非常に楽だ、というも解りやすい。まあ、解りやすいだけなのだが。別に独自の文化をはぐくんでいるわけではない。

 いや、それが面白い所なのかもしれない。

 パンを食べながら歩く曇天の街の中、湿った空気と臭気が鼻を刺激する。あまりいい臭いではない、腐ったような、腐る直前の様な、そんな匂いがしている。中世ヨーロッパでは糞が道路に捨てられていたり、肉の余った部分や内臓を精肉店は放り投げて捨てていたという。そんな衛生的ではない事が行われていない以上、本来の中世ヨーロッパよりはマシでも、一度街の裏へと足を踏み込めばこんな事になる。ここがおそらくSTLの中の世界だとしても貧困や格差とは無縁というわけにはならない。

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| 断頭の剣鬼 | 15:04 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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えいぷりるふぅーる

推奨BGM:波旬・大欲界天狗道
なお、これを読むとき白痴に何か飲み物を入れてお読みください
※ハーメルンの方でもこの作品は出しています


「私の名前はロート・シュピーネです。シュピーネとおよびください」

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| 短編 | 09:43 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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